薬用カプセルに有害物質 中国で販売禁止
共同通信社 4月16日(月) 配信


 【北京共同】薬用のカプセル剤を作る際に使用するゼラチンカプセルに安全基準値を超えるクロムが含まれていると中国国営中央テレビが報道し、食の安全を担当する国家食品薬品監督管理局は16日、青海省や吉林省などの業者が販売する13のカプセルの販売と使用を禁止する緊急通知を出した。

 中央テレビなどによると、河北省や江西省などの工場で廃棄物を原料にゼラチンを製造。一部のカプセル製造業者がこうしたゼラチンを原料にカプセルを作り、「合格品」として各地で販売していた。これらのカプセルからは最大で基準値の90倍のクロムが検出された。

 同管理局はカプセルの成分を検査し、規定に違反した企業は厳しく処分するとしている。