読売新聞 10月21日(金) 配信


 民主党の環太平洋経済連携協定(TPP)に慎重な議員らでつくる「TPPを慎重に考える会」(会長・山田正彦前農相)は21日午前、国会内で総決起集会を開き、11月12日から始まるアジア太平洋経済協力会議(APEC)で、野田首相がTPP交渉への参加表明を行わないよう求める緊急決議を採択した。

 集会には鳩山元首相や渡部恒三最高顧問のほか、国民新党の亀井代表や社民党の福島党首ら約110人が出席。決議文では「国内事情に配慮した2国間交渉こそあるべき姿だ。TPP交渉に参加し、不利なら途中で離脱するというのは難しい」と強調した。鳩山氏は「アメリカが大好きだが、何でもアメリカの言う通りではいけない」などと訴えた。

≪ご参考≫
TPP交渉参加に反対決議 3党の慎重に考える会
共同通信社 10月21日(金) 配信


 民主党、社民党、国民新党の国会議員でつくる「環太平洋連携協定(TPP)を慎重に考える会」(会長・山田正彦前農相)は21日、国会内で総決起集会を開き、11月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議までにTPP交渉への参加を表明することに反対する緊急決議を採択した。

 同会には200人を超える3党の議員が参加。決議は「TPPは農林水産業だけでなく、医療、医薬品認可、食品の安全基準など国民生活に多大な影響を与える」とし、拙速に交渉入りしないことを求めている。

 集会には約110人の議員が出席した。鳩山由紀夫元首相は「何でも米国の言うとおりにすれば、この国がよくなると早合点してはいけない」と指摘。国民新党の亀井静香代表は「TPPというおばけにいとも簡単に身を委ねてしまえというはやり病がまん延している」と、交渉参加に前のめりな動きを批判した。

 社民党の福島瑞穂党首も「TPPは(医療の)国民皆保険をたたき壊す」と参加阻止を訴えた。