日立、三菱電機、三菱重工の3社、水力発電事業を統合
2011.3.30 19:11
 日立製作所と三菱電機、三菱重工業の3社は30日、水力発電システム事業を統合することで基本合意したと発表した。5月に日立の子会社として準備会社を発足した上で、10月に合弁会社を設立。主要機器の開発・設計から販売まで一貫した体制を構築する。

 3社は昨年7月に事業統合に向けた検討を始めると発表していた。合弁会社は「エイチエム水力」(仮称)。日立と三菱グループ2社が50%ずつ折半出資する。

 これまで日立は水車や発電機など主要機器を一貫して開発・生産する一方、三菱グループは三菱重工が水車、三菱電機が発電機を手がけ、競合関係にあった。合弁会社の売上高は約250億円となり、国内首位の東芝とほぼ肩を並べる見通し。

 水力発電システムは国内市場が頭打ち状態となっているが、海外では中国、インドなど新興国で引き合いが活発化。3社が組むことで事業効率化や技術力向上を図り、仏アルストムなどの欧州勢に対抗する考えだ。

http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110330/biz11033019120039-n1.htm