8月20日15時14分配信 毎日新聞

 岩手県の宮古市魚市場はこの時期、本州のトップを切ってサンマが水揚げされる。ところが今年は記録的な不漁により、第1船の入港の見通しが立たない状態だ。この影響で、宮古観光協会主催の「さんま大漁祭」(29日、同魚市場)と、宮古産の新鮮なサンマを振る舞う「目黒のさんま祭り」(9月5日、東京・目黒駅前)の開催が危ぶまれ、関係者は頭を痛めている。

【東西と~ざい】なぜ「目黒のさんま」と言われるのか? 今さら聞きづらい由来を知る

 県水産技術センターや宮古市水産課などによると、現在、漁場が形成されている北海道花咲港の東方沖合では水温が14~16度と高くなっている。このため水揚げ量が1トン前後の船が多く、15日に解禁となった大型船も魚群を求めて3昼夜も走っている状態という。

 さんま大漁祭は昨年から魚市場の構内を開放して開催し、先着500人に旬のサンマを提供することが人気だ。最悪の場合は北海道産を確保してでも開催したいとしている。

 今年で15回になる目黒のさんま祭りでは、宮古市が昨年を1000匹上回る7000匹を直送し、炭火焼きにして振る舞う。市水産課の山根正敬課長は「台風で水揚げを心配したことはあったが、不漁で心配するのは初めてだ」と気をもむ。

 サンマの不漁は宮古水産物商業協同組合の「さんまふるさと便」(問い合わせ電話0193・62・5061)や、大船渡水産物協組の「さんま直送便」(0192・27・9999)の発送にも影響が出そうだ。両組合とも受け付けは既に始めている。【鬼山親芳】


~秋刀魚好きなんだけどなぁ・・~