一般医療ニュース
いわゆる【ねじれ国会】の影響のひとつ。

2010年7月21日 提供:共同通信社

 与野党は20日、全国の社会保険病院などの運営主体である独立行政法人「年金・健康保険福祉施設整理機構」(RFO)について、9月末の解散時期を2年間先延ばしする法案を、議員立法で次期臨時国会に提出する方向で調整に入った。

 RFOが解散してしまうと、病院管理者が不在となり、52カ所の社保病院、10カ所の厚生年金病院が運営できなくなる恐れがあるため。

 政府は当初、先の通常国会で廃案になった「地域医療機能推進機構法案」を再提出、成立させる構えだった。同法案はRFOを来年3月まで存続させ、同4月以降は新たな独立行政法人に病院を移管する内容。

 しかし参院で与野党が逆転、衆院で与党が再可決できる3分の2の議席を持たない「完全なねじれ国会」(民主党幹部)の中、与党主導での国会運営は困難。自民党が独法の新設に反対するなど成立には課題が多いため、RFOの延命を優先した。

 ただ2年延長案には「単なる先延ばし」との慎重論が政府内にあり、与野党は国対や衆参両院の厚生労働委員会理事などが、最終的に詰める。

 次期臨時国会は短期間の会期の中で予算委員会を開催する方向になっており、日程の都合上、衆参の厚労委で審議した上で成立にこぎ着けられるかは微妙な情勢。このため、提出自体が9月の民主党代表選後の臨時国会に先送りされる可能性もある。


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