二月の終わりに、やっと夫と一緒に、精神の方のクリニックに行けました。ずっと、睡眠障害の症状のようなものも出ていて、疾患の幻覚症状も、緩やかには多少なってはいても、ずっと続いていて、苦しかったのですが。

たまたま、自分の眠前薬の処方薬が、ふつかぶんほど切れて、夫の頓服のような眠前薬が余っていたので、ふつかだけ、飲んでクリニックに行こうと思い、服用しました。

それは、新薬でした。

そのふつか間、どれほどすんなり眠れたことか、眠れるだけで、精神の長年の諸症状がどれほど安定したことか。

医師に、新薬を処方してほしい旨を伝えて、了承してもらえました。薬価もそんなに高額ではなく、安心して処方してもらえました。

それ以来、ほとんど毎日、よく眠れていて、同時に精神の長年の症状が、ほぼぴったりとおさまったのです。

眠れるということが大事だと改めて確認できたとともに、その新薬が、睡眠障害の解消ひいては精神の疾患の解消に有効だと、自分自身で試すことができています。

新薬のチョイスは、私の「セフル治験」とでもいうものになっています。

本当に、奇跡のように、ぴったりと状態が良くなった。こんな嬉しいことはないです。

私が病気でいたことの「意味」は、いまこのとき、「この新薬が精神症状にも効果的だ」ということの実証であり、長く主張し続けてきた「処方の服薬によって、薬効が『人体として効く』つまり、精神疾患とは身体障碍の一種である」という主張と違背しないということです。

 

(馬場 能子)