上記3編の続きです。先に3編を読まれてからこちらを読むことを
お薦めします。
Wanna OneとWannableに捧ぐ
あの夏に出会った 花火は
夢まぼろしの風の中
夜空に 広がった
無限の世界
これから始まる 新しい世界に
胸を弾ませ 君を見れば
笑顔に 染まった
輝く瞳
夏がめぐる度
あの日の花火が
胸を かすめる
それは 心に刻まれた
刻印の様に
ずっと 忘れられない
あんなに 愛してくれた人も
あんなに 愛した人も
きっと もういない
(この日は2日目と同じセトリです。)
つなぎのVCR(Wanna Oneの数字にまつわる報告書)が流れ始めると、ちらほら席を立つ人の姿が目立つ。エンディングに向けての準備でもするのか、会場は席を立つ人が多かった。
私の列は席を立つ人は不思議となく、みな一様に涙をこらえているかのような表情に見えた。
セトリを見ていた私はこの時もう、後数曲でWanna Oneの姿が見られなくなることを、ダメ押しのように分かって急に、心の底から悲しくなった。
考えれば考えるほど、ほんとに残り少ない。終わりなど来ないで欲しい。そう思うと、自分でも引くくらい涙が止まらなくなってしまっていた。ジソンとデフィの他愛無い掛け合いのVCR。この可愛いコンビのナレーションが明るければ明るいほど、胸に響く。(もう、こんな掛け合いは見られないんだ…)
私が泣いているのが分かったのか、隣にいた姉がハンカチを差し出してくれた。
私の影響でプデュ2にハマり、Wanna Oneにハマった姉。私がこの1年半の間、どれほどの愛と時間を費やしてきたか、傍で黙って見てくれていた姉。
「もし、万が一。癌の状況が悪かったとしても。私はこの子達が運命を全うして、解散するまで私は生きていたいな。」そう言って、Wanna Oneを追いかけるために毎日、2.3時間の睡眠しかとらない私に、怒ることもなく、馬鹿にするわけでもなく。
「貴方が生きたいと、そう思ってくれるならそれが一番だよ。」
そう言ってくれた、一番の理解者である姉。
手術を控えて少しでも養生しなければならない状況にあるのに関わらず、普通ならいい加減にしなさい。と、忠告の1つでもしたいところだったと思うが、私の性格も良く分かっている上で、そして何より私がどれほどWanna Oneが好きか。分かってくれていたので、きっと言いたいことは胸にしまってくれたのだと思う。私にはそれが何よりも有難かった。その時の私は自分の事を考えるよりも我を忘れて夢中になれる何かが、必要だった。表では平気な顔をしていても、実際に今まで経験したことの無い大手術。怖い。単純に怖かった。これから、どうなってしまうのか。手術の後にきっとやって来てくれるはずの未来が想像できなくて、怖かった。その恐怖を忘れさせてくれた彼らのステージが今日で最後…。私のこの深い悲しみと喪失感を分かってくれ、分け合える人が近くにいてくれて良かった。
もし、そうでなければ私は耐えられなかったかもしれない。
涙越しに、Wanna Oneの数字にまつわるVCRが流れて行く。メンバー1人1人にちなんだ数字や記録の数字。その華々しい記録はワナブルと共に作った記録。Wanna Oneのメンバーはいつも言う。
「ワナブルがいなければ成し遂げられなかった。」と。でも。私は思う。
「あなた達でなければ、これほどの愛は受けられなかったはず。」だと。
本当に2つで1つの、切っても切れないWanna One=ワナブル。これは最後のアルバムのタイトル名である「1¹¹=1」にも表現されている。その最初で最後の正規アルバム「1¹¹=1POWER OF DESTINY」の楽曲で構成される最後のステージ。今、幕が上がった。
31.「花火」
ソンウンが作り、ウジンが付けた振りのこの曲。私はWanna Oneの中で一番好きな『Beautiful』振り付けと同じくらい、好きな曲。
パッと夜空に咲く花火の儚さをも上手く表現していて、歌詞では泣かせてくれる。
正規アルバムの「1¹¹=1POWER OF DESTINY」の曲はアルバム全体が悲しい歌で埋め尽くされているけれど、すべての曲にパフォーマンスが付いているわけではないから、特別感が増す。
君の手を握って
君の名前を呼んだら
君と僕の1日は また過ぎて行くのだろう
小さな風が吹いて
花びらが 舞い散りながら
落ちていく姿は 見慣れたけれど
ふと後ろを振り返って
また君の名前を呼べば
初めて会った瞬間が
消えてしまったとしても
僕を覚えていて
キラキラ輝く あの場所に残って
最後の 花を咲かせてくれ
ここにいて 僕達は永遠
光になって 側にいられるように
僕達 花火のように
一緒に 舞い散ろう
(Wanna One『花火』より歌詞一部抜粋)
※ソンウンジッケムですが、メンバーが大きく見える動画です。
32.DEEPER
目に見えなくても
同じ道の上にいる
誰よりも 深く 僕たちは
繋がっている運命
先に交差する 道を歩いて
また 出会う運命だってことを
僕たちの 愛はOSEN
果てしなく 溢れてる
誰もが 永遠を願うけれど
誰も成し遂げられない 僕たちでなければ
(歌詞一部抜粋)
この歌詞の通りなら、今でもワナブルとWanna Oneメンバーは見えない糸で繫がっていて
いつかどこかで、また巡り合う運命。海の様に深い愛情で包んでくれたワナブル。
そしてその愛は永遠だと。私は今、自分にそれを問いかける…。
全体が良く見えます。
33.ムッコシプタ
知りたい 訊きたい
君に向かう 道が正しいのか
僕は ここに立っているよ
そのまま いるから
永遠に 君のそばに
月日が流れ 僕たちは より磨かれて
これ以上 角がないほど
更に 丸くなった
時間はさらに流れて
僕たちは 変わってしまったけど
もっと 感じるのは 深い時間
楽しみだ
移動しながら歌っているので大型ビジョンに映された画像です
34.ポンパラム
何度聞いても最後のタイトル曲に ふさわしい歌だと思う。
他にも 「PAIN TREE」とかも良いと思うけれど、あの歌が最後ではきっと音楽番組に出演するたびに泣いてしまう。これで終わりではなく、「またいつか会いたいね、会おうよ!」
と、微かかもしれないけれど、その夢のような約束を期待させてくれる。
---そして。
コンサート最終日、最後に残ったメンバー、ミニョンとウジンの手紙のVCR…。
気持ちは焦るけれど、時間は過ぎて行く。残り少ない時間。
私は心の中で「どうか時間が止まって欲しい。」誰に願うのか、聞き入れてくれる誰かがいるのなら
聞き届けて欲しいと、願いながら祈るようにその手紙を見た…。
35.メンバーからの手紙
ミニョンの手紙
ウジンからの手紙
泣かないで。そう言ったみんなが泣きながらこの後、出てきた時。
マイクには「ノブルボンコード」のリボンが付けられていた。
ファンの発案でラストコンサートの最終日、ノブルに決められた配色のリボンを付けて
「Wanna Oneがどんな姿になっても、どんなに時間が過ぎてもここで待っている」という意思表示のためのリボン…。私も当然、付けて行ったし会場でもそれを付けている人は多くはなかったけれど、それなりにはいた。そのリボンがメンバー達のマイクに付けられていた時、私はもう耐えられなかった。
関を切ったように、泣いた。声が漏れてしまうほどだった…。
私の闘病はWanna Oneと共にあった。
けれど、そんなに辛くなかった。
結果が心配したほどではなかったからかもしれないけれど、彼らが
治療している間の大きな支えだったことは確かだ。
だから、夢中で駆け抜けてこられた。
痛みも苦しみも悩みも。
彼らを見ると不思議と癒された。
そして、このブログを通じてたくさんのワナブルさんとの出会いが私を慰めてくれた。
このブログも私の心の支えだった。
私の命の恩人である、Wanna One。
私が命がけで愛したWanna One。
私の全てだったWanna One。
このどうしようもない 残酷な結末…。
分かっていたのに。
この恋には終わりがあると知っていたのに。
なぜ、こんなに好きになってしまったんだろう…。