#油断した瞬間
それは家族と過ごす時間
うっかりしてたんだ
そうだよ
そうだよ
思い返せばそうなんだけど
気を許していると
うっかり忘れてしまうもんです
遡ること数日前
少しひとりで遠出したわたし
でも、遠出って言っても
家から車で１時間くらいのとこ
急に父と母が迎えにくると言い出したのです
あんなところ
女性ひとりじゃ危険だと
わたし？？御年〇〇歳
〇ばさんと呼ばれちゃうような年齢です、はい
こんな山道をひとりで女性が危ないというのです
（ちなみに舗装されてます、なんならショッピング施設もあります、
普通に車たくさん走ってます、歩道もあります、どこが山道？）
いつまでたっても
子供は子供のままなのか
ま、電車で帰るのも大変なので、
車でのお迎え承諾しました
はい、父と母が予告通りお迎えにきました
車に乗りました
車走り出しました
キレイな海岸線（ほら全然僻地じゃない）
しばらくすると
父が曲をかけようとしました
ほぅ、車運転しながら曲をかけるなんて
しゃれたことをするようになったのね
パパ、若いね～
ひゅうひゅう
ママ、嬉しそうに待ってる
仲良し夫婦はいいもんね
ジャジャジャジャーン
え、このイントロって…
ジャジャジャジャーン
ちゃららら～
え、絶対そうだよね・・・
上野発の夜行列車降りたときたから
青森駅は雪の中
し、渋いのが流れてきた
わたしもひとり連絡船に乗り
凍えそうなカモメ見つめ泣いていました
えっと、えっと、
ミスチルとかワンオクとか
あ、菅田将暉の間違いさがしとかでもいいよ（ココロの声）
あぁ～あぁ～あ～
津軽海峡冬景色
渋い。渋い。
気持ちはもう大型トラックに乗って
揺られている気分になってきた
お、お父さん、
し、渋いね
「え、お父さんはいつもこれよね
」byママ
（恋は盲目）＊もう結婚後〇〇年だけど
なんか
心が昭和の耐え忍ぶ女の気分になってきた
わたし、疲れててバラードの気分だけどね
しかし
２番に差し掛かったとき
恐るべし事態が…
「ごらんあれが竜飛岬 北のはずれと～
」
（思わず、歌う自分に震えた）
知っとるんかい！歌えるんかい！
なぜに知っているのだ
パパ、子供の頃、わたしの前でリピしてたでしょ、
この曲
つい油断した瞬間
昭和にタイムスリップしてしまった
うっかりしてた
うちの父は演歌推しだったこと
すっかり忘れてたなぁ
疲れてのんびりクラシックな気分だったけど
大型トラックに揺られている気分で帰宅しました
父の演歌推し、すっかり忘れてたなぁ
