どうも!wansma小野です。では、今日はフィラリアの話。
みなさん、予防薬を与えていますか?
フィラリア
この寄生虫は犬糸状虫に属していて、蚊に刺されたときに顕微鏡サイズの幼虫がわんこに感染します。幼虫は成長し、ミミズ大の♂と♀の成虫となり、心臓の右心室と肺動脈に特に寄生します。大量に寄生すると塊になってとどまるので心臓を閉塞してしまう事から心不全を引き起こします。
症状によっては右心房と大静脈にたまり、肺動脈に占拠したら血液の塊が肺の中に出来てしまいます。
重症度は数と大きさなどによって決まりますし、体の大きさによっても影響力が違います。
出る症状としては、軽い咳、運動がきつい、体重減少、失神、虚脱、心不全・・・時に死亡する事もあります。
肺動脈がおかされていたら、血液交じりの粘液上の痰を出す事もあり、肝臓からの大静脈の場合は黄疸、貧血、腹水など肝不全を起こします。
症状が軽い場合、急激に症状が悪化する事はまれで、蚊のいる季節に感染し、何年かたって症状が徐々に出てくることが多いです。
治療をおこなったとしても慢性的に経過した症状は少しずつ進み、肝臓、腎臓など他の器官にも異常が出てしまう、死亡してしまう事も少なくないのです。
急激に悪化してしまう事もあります。大静脈症候群とよばれ、これははっきりとした症状がみられない子にも起こりうる事です。
突然の呼吸困難、運動低下、ゼーゼーいう呼吸、動かない、血尿が起こった場合が考えられ、この場合、緊急手術が必要になることもあってかなり重いと考えられます。
診断は症状を見て、予防薬の経歴などから推察はできます。
血液採取、血液を顕微鏡で見てミクロフィリアという子虫を確認します。血液内のフィラリアの抗体検査でも診断する事もあります。聴診で心音を確認、x線、心電図、超音波検査などで心臓の状態も確認しなければならない場合もあります。
治療は慢性の場合は薬で咳き止め、腹水をたまらなくする薬などを与え、肝臓や腎臓などの病気を併発している場合はその治療もしなければなりません。腹水がたまり過ぎると食欲が落ちてしまう場合もあるので腹水を抜く場合もあります。
急性の場合は手術により心臓からフィラリアを摘出しなければならない事もあります。
ただ、これは手術が間に合わないほど重い事もあり、危険度がかなり高い物だと覚悟しなければなりません。
若い子でもそうですが、歳がかなりいっているなら・・・手術の麻酔に耐えられない場合もありますし、その上に手術自体の危険度も高い・・・・
発作が起こっていても何もしてやれない、苦しんでいるのに何もしてやれないって事にもなるのです。
私の実家のある地方では今はどうか分かりませんが、フィラリアの予防をする知識がほぼありませんでした。そして、かかっている子の排泄物により地区の中でフィラリアが広がり、その頃飼っていたわんこがフィラリアにかかりました。その頃、私は実家から離れていて戻ったら咳をしていました。病院へも連れて行っておらず、すぐに行かせました。が・・・・遅かった。心臓にまで達していて手術しても50%・・・・
薬でおさえていましたが、最後は薬すらも効かず、苦しそう・・・・かわいそうでした。どうして実家を出る時に一緒に連れて行かなかったか・・・自分を責めました。私を見ては喜んでくれるけど、その興奮が発作、呼吸困難につながってしまう・・・・こんなに悲しく辛い事はありませんでした。
それはもう18年ぐらい経つ今でも変わっていません。今でも私の中の恐怖です。
ただ・・・これは予防できるんです。蚊が出だす前から蚊が見えなくなってしばらく後まで予防薬を与えれば、予防できるのです。
って、ここで勘違いも起こります。ネットなどで安く薬を手に入れ、飲ませればいいと・・・・
それは違います。これは感染していない場合と感染してしまっている場合では予防・治療は違うのです。感染しているのに普通の予防薬を与えた場合、副作用を起こす事があるのです。意味がないのです。
だから、蚊が出てくる前に血液検査をし、陰性である事を確認してから予防薬をあたえなければなりません。感染が軽度の場合は、ミクロフィリアを駆除してから予防を始めます。ただ、これはあくまで軽度で他の検査等で大きな異常がみられた場合は予防薬を与える事が出来ないのです。
そうそう!中には蚊が出てから予防・・・それも蚊取り線香をガンガンたいてそれでいいと思ってらっしゃる方もいらっしゃる・・・・それは・・・違います。蚊を全てチェックする、避ける事は難しいでしょ?
北海道などは別として本州などでしたら、4・5月~10・11月まで与える。薬代だけを見たらもったいない!蚊でしょ?って軽く考えてはいけません!
本当にかかってしまったわんこを見たらそうは言えないと思います。
どうか、どうか・・・簡単に考えないで下さい。そして、これはかかっているわんこの排泄物でもうつります。
本当に怖い!怖い!病気なのです。薬で予防できるんです。どうか・・・どうか真剣に受け止め予防して頂く事を願っています。
今でも、うちのわんこを毎年血液検査を受けさせる時が1番ドキドキし、不安です。
怖い病気・・・・もう予防薬あげてますか?本当にこれだけはご注意下さい。そしてお願いいたします。