初代のみどりは、親犬と一緒に、肉屋さんを経営されていたブリーダーさんのところにいました。
普段から結構良いものを食べていたようで、我が家の味噌汁ぶっかけご飯には、なかなか馴染めませんでした。いまでは考えられないですね。
家に来た当初は、ロンから敵視されていましたが、ロンの母性本能が戻ったのか、ある日突然みどりを受け入れました。
ロンなりにみどりを躾ているようで、そっちへは行っていけないとか、傍目にもわかるような行動をしていました。
みどりに対して、ロンはかなり遠慮をするようになりました。
みどりが自分のご飯を先にたべてしまい、ロンがまだ食べている器に口を突っ込み、横取りしても怒ることなく、我々の顔を見つめ「だってこの子がたべるもん」という表情をしていました。
また、二人がお気に入りの場所があったのですが、ロンが先に陣取っていても、みどりがくると、いつも譲っていました。
みどりはとても寂しがり屋で、ロンが虹の橋へ行き、一人で留守番をするようになると、誰か帰って来るまでずっと泣いていました。そのため、みどりが泣いていた場所は、よだれが溜まっていました。


初代みどりの写真は殆どありませんが、これはそのうちの一枚です。
基本的には、部屋のなかで放し飼いでしたが、来客があったりするとこの様に繋がれていました。



最晩年のみどり

家に来てから一度だけですが、実家の肉屋さんへ里帰りしましたが、大歓迎を受けたのを覚えています。
みどりは生まれてからずっと、他のわんこと一緒に暮らしていましたが、ロンがいなくなってからは一人ぼっちでした。
そのせいか、ロンが亡くなってから二年ほどで虹の橋へいきました。
横になって寝ていたかと思ったら、いきなり立ち上がってタタッと二三歩歩き、パタッと倒れて、それっきりでした。八年程の短い一生でした。
長楽寺で火葬のうえ、永遠の眠りについています。