物心ついた頃、家にいたスピッツのチビについては、残念ですが殆ど記憶がありません。
唯一の記憶は、星になってしまって、庭にあった葡萄棚の下で横たわっている姿だけです。
みんなが周りを囲んでいる様子は、今でもよく覚えています。
たぶん4~5歳の頃だったと思います。

スコッチテリアのロンは、小学一年生の時に、ブリーダーをやっていた叔母の家から、やってきました。
結構気が強くてね、よく咬まれましたよ。
今も手首には咬まれた時の傷が残っています。
ロンは一度だけ子どもを産みました。確か数匹の子犬が生まれました。殆どはペットショップに貰われていきましたが、最後に残った子は親戚の家へいきました。
5歳位の頃、子宮蓄膿症の手術を受けました。あと1日遅かったら、膿でパンパンになった子宮が破裂していましたよ。と獣医さんに言われました。
手術のあと、ロンの為にももう一匹犬を飼おう、と言うことになり、ブリーダーの叔母から、マルチーズの成犬をお試しで預かりましたが、ロンとの相性が悪く諦めました。
その後、叔母からとある肉屋さんで、MSダックスを繁殖させている人がいて、子犬が一匹いるけどどう?とお話をいただき、我が家へきたのが初代のみどりです。
子宮蓄膿症手術のあと獣医さんから、ロンのこれからは余生のつもりで飼ってあげてください。と言われてみどりを家族にむかえたのですが、結果として、余生のほうが長い一生になりました。
晩年は白内障で両面が殆ど失明状態となり、また、今とちがってトリミングをするという習慣もなかったので、とても可哀相な状態でした。

最期の時は、ストーブの前でみどりと一緒に横になっていましたが、そのまま、眠るように永眠しました。異変に気付いたのはみどりでした。この子なんかおかしいよ!って人間に伝えてきのです。ロン12歳、私が大学生の時のことでした。
今、長楽寺で永遠の眠りについています。