以下の記事では、養育者の代表として「お母さん」と記載することがあります。統計学的に一番養育者として対面する事が多いこと、シングルファーザー、祖父母、養子縁組など列挙すると長文になること、への対応ですご理解ください。

 

***************************

 

 

小児科外来でよく思うシリーズ

 

「育児って大変

 

「少子高齢化」「晩婚化」「育児放棄」「母子医療」

難しい話は置いておいて、もっと感覚的なお話

 

大事なことなので繰り返しておきましょう

 

「育児って大変

 

 

20代で小児科になり、正直子供も育てたこともないのに

世のお母さんたちに

「〇〇したほうがいいですよ、△△はだめです」

なんてアドバイスをしてました。

実際的にしょうがないことなんですけど、助言しながら「何を言っているんだろう」と自問自答の日々でした。

 

たまーに、「子供も育てたことがないのに小児科なのか」という話も聞きますけど(僕が言われたわけではないですが)

、その理論でいうと男性産婦人科は滅亡です、ほとんどの産科クリニックは閉院でしょう。

 

駆け出しの小児科は子供がいない人が大多数であり、ただただ勉強をして、データを武器に子供により良い状況を作るよう働きかけるしかできないのです

 

その上で、最終的な主治医は養育者なわけです

医者は、お薬出して「悪くなったらまた来てね」なんて言いますけど、体調悪くでぐずる子供を夜通し見ることって本当に大変、でもそれができるのは養育者だけなんですよね

 

自分自身が親になって初めて知る子供のあれこれ

医療制度、保険制度、集団保育、ミルクやおむつの種類、哺乳瓶の形、服、夜中の大運動会などなど

 

一言に保育園って言っても

連絡帳の記載や検温、持ち物準備、送迎、体調不良時の呼び出し、イベントごとへの参加

などなど

 

子供が二人に増えれば単純に倍(実質それ以上)

予防接種などに連れて行っても片方見てたら片方走り回る

片方泣き出したらもう片方も泣く。・゚・(ノ∀`)・゚・。

 

 

 

もうね、最低限ちゃんと育てているお母さんたちは

それだけで尊敬の対象ですよ

 

なので僕は

時間があればできる限り外来で相談にのるようにしています

 

ミルクの量からご飯の好き嫌い、おねしょetc.

些細なことすら相談相手がいないお母さんたちの、お悩み相談室で良いと思っています

「主婦は休日がない」

なんて言いますけど、ホントなんですよ・・・

 

育児をされているお母さん

あなたは頑張ってますよ!!!!

 

声(文字)を大にして叫んでおきます。

 

 

我が家は共働きなのですが

妻は朝晩のご飯を作って、子を送迎して、色々な手続きをしてくれて、お弁当も作ってくれて・・・

 

・・・ん?

 

あれ、嫁すごくない?

誰にも普段言えないから言いますけど、いやほんとうちの嫁頑張ってくれてますよ

いい奥さんを持ちました、大好きなんですよ

 

常に感謝の気持ちを持って、見合う旦那であり父でいられるよう努力しようと思う、平日の昼下がりでした

そもそも予防接種とは何でしょう?

なんのために打つのでしょうか??

 

ときどき(よく?)出会う勘違いとして

今年はインフルにかかりたくないから予防接種

とおっしゃる方がいらっしゃいます

 

完全な間違いではないのですが・・・

 

 

余談ですが

小児では2ヶ月から定期の予防接種が開始され

平均3−4本を毎月接種します

年々定期接種が増えており、赤ちゃんも大変です

ちなみに今年からロタウイルスワクチンが定期になりました

もともと1万円以上かかっていたものが公費になるので

良いことだと思います

 

幼少期の予防接種で行われるのは

ポリオやインフルエンザ菌(ウイルスではない)、日本脳炎などですが、これらは基本的に予防接種を受けることで

発症を防ぐことができる

ものです(一部を除く)

 

インフルエンザ菌(b型)は細菌性髄膜炎の原因菌で、

致死的な病態を呈することがあります

本来無色透明できれいな髄液(脳のまわりを保護しているお水)が、ヨーグルトのごとく白いドロドロになります

イメージ付きますか??

細菌性髄膜炎症例を見るたびに予防接種大事だなと実感します

 

それに対してインフルエンザは形がコロコロ変わるため

予防接種=かからない

というわけではありません

△の敵に

「角へこましてやるぜ」

って待っていたら

○(丸い)敵が出てきて

「え、角ないやん」

毎年南半球でのインフルエンザの流行を踏まえて、日本で「流行するであろう

タイプを狙うので、外れることもあります

 

実際・・・

毎年予防接種打ってもかかってたのに、予防接種受けなかった年だけかからなかった

というのもありうることです

 

実際のイメージとしては

対インフルエンザ防御力上昇😤

でしょうか

 

予防接種を受けない状況を防御力10と仮定します

この状況だと、ちょっとした暴露(インフル攻撃力30)

でも、ガッツリ暴露(インフル攻撃力80)でも

罹患して大ダメージ😱

(去年5日間40度超えて死にそうでした・・・)

 

予防接種で体内に抗体を作ることで防御力を上げれば・・・(防御力50)

ちょっとした暴露では症状が出ないまでに抑えることができ、ガッツリ暴露でも重症化しにくい・・・かも

 

という流れです(とても頭が悪そうです😳)

 

 

お金もかかることなので、全員必須とは言えませんが

僕自身は毎年の接種をおすすめしております

 

予防接種後、抗体ができるまでに3−4週間かかりますので

流行前に接種が必要です

可能であれば今月中には1回目を終えておくのがよいでしょう

 

(小児では【1回だけ】、【2回打つ】どちらの病院もあります。WHOは「今までに打ったことある人は、毎年1回で良い」と言っていますが、国内では今まで12歳までは2回接種してきたので、慣習に従って2回打つ病院が多いです。どちらも間違いではないと思います)

このご時世で顕在化してきているものの一つ

「起立性調節性障害」

 

一般的に言われている「朝起きられない低血圧」のイメージです。

細かく分けると

 

1.起立直後性低血圧

急に立った直後にふらっとする、気分が悪くなる。

2.体位性頻脈症候群

急に立つとドキドキする。

3.血管迷走神経失神

朝礼でバタン。

4.遷延性起立性低血圧

起立後しばらくしてふらつく。

 

大まかに上記のように分かれます。

厳密にはそれぞれの機序は異なりますが

根本的な原因は

自律神経の乱れが影響して、交感神経副交感神経がバランスが崩れてしまう

こと

 

すべての分類に共通して起こりうる症状として

・朝がきつい、起きられない

・全身倦怠感

・長時間立っていると気分が悪くなる

・立ちくらみ

・失神

・イライラする

・頭痛

 

症状がいろいろ出てくるため、「サボっている」「気持ちの問題」と扱われてしまうこともしばしば。

平日の朝だけ腹痛、気分不良!

休日になると元気\(^o^)/

 

こういう症状として起こりうるのです😱

でもね、実際に子供は困っているのですよ。

 

「気持ちの問題とか言われてもしょうがないじゃんー脳が交感神経と副交感神経の信号をハチャメチャに出すせいで気持ち悪くなるのだ!」

そんなことを言える小児はまぁいません。

 

できる対応策としては、自律神経を安定させるために日々の生活リズムを整えること

●特に夜ふかししない、食事の時間を一定にすること

●水分をしっかり取ること

●塩分は控えすぎないこと(足りないと血圧下がりやすい)

 

それでもだめなら内服薬という選択肢があります。

 

日常生活が問題なくおくれている子供から、全く学校にいけなくなる子供まで重症感は様々です。

どの段階でも大事なことは「サボっている」と決めつけず、小児科の診察を受けて見ることだと思います。「サボっている」と言われることで更にストレスが蓄積して重症・慢性化してしまいます。

 

昨今、コロナ騒ぎの影響で学校が不定期な開始をしたり、イベントが中止になることで精神的なストレスを強く受けて同様の症状を呈する子供が増えています。

 

もしかしたらうちの子も・・・?

 

悩んだときは小児科へ

かく言う僕もきっと起立性調節障害なのです・・・

<以下、一個人の思想です>

 

2020年のこども名前ランキング

(株式会社ベネッセコーポレーション調べ)

 

男子

1位:蓮(れん)

2位:陽翔(はると)

3位:蒼(あおい)

 

女子

1位:陽葵(ひまり)

2位:結菜(ゆいな)

3位:莉子(りこ)

 

(※ランキングは調べ会社によって前後します)

男女問わず急上昇なのが「凪(なぎ)」なんだとか。

おじさんからすると「今どきだね〜」って感想になります。

 

自分の同世代を見ると

男子なら○郎とか○哉、女子なら○子や○美が多かった。

 

小児外来をやっていると多種多様な名前と出会うことがあり

色んな意味で「どういう流れでこの名前に?」とご両親に尋ねてみたいと思うこともしばしば。

 

自分の子供の名前もたいそう悩んで、興味半分にネットの「おすすめ名付け!」みたいなサイトを使ったときは・・・

「名前って何か知ってる?製作者出てこいやー」

的な名前が満載でした。

 

誰でもわかるように、名前って本当に大切なもので、一生背負っていくもの

僕自身幼少期には自分の名前がちょっと苦手な時期もありましたが、大人になってからはまぁ気に入っています。

 

ちょっと前に、俗に言うキラキラネームをつけられた大学生の方が、改名されたことが話題になりましたね。

 

 

何が言いたいかって言うとね

「読めるほうがいいんでない・・・?」

命名参考サイトを回ってみると、

●両親が好きなように名付けたらいい!

●当て字で良い!

なんてものもありますが。

 

わかるんですよ?

「自分の子供だから特別にしたい」

とか

「覚えてもらえるように」

とか

 

それ以前に間違われること必須ですが・・・

書類によっては「フリガナ」ないこともありますが・・・

 

「名前」という概念を考えるときに、

「読めること、呼びやすいこと」って前提条件になるのではないかと思うのです。時代に沿って大衆意識の変容というものは理解しつつも、おじさんも住みやすい時代であってほしいなと思う平日の午後でした。

もしこの記事を読んで、反対意見でも賛成意見でもあれば、ぜひ教えていただけますと幸いです。

 

 

 


【主訴】つぶやきたい
【現病歴】生来健康とは言い難い30代男性。暇を持て余してブログを開始した。
【既往歴】よく病気した
【予防接種】年齢相当
【趣向歴】喫煙無し、ゲームと車と漫画がすき
【家族歴】家族を溺愛している
【身体所見】
頭頸部:普通の顔、髭が濃い、ニキビに悩まされている
胸部:呼吸音清、心雑音なし
腹部:体重の割に出てきた、軟、腸蠕動亢進気味
皮膚:乾燥肌、ツルゴールの低下なし
神経学的所見:特記すべき所見なし

#1.目的がない
特に高尚な目的はなく、30代の割に物忘れが多いことに悩んでいる。備忘録を兼ねてブログを開始する。