ネットには個人でものを売買できる掲示板があります。私は何度もそれを利用して本を売ってきました。そして今回、全く使っていない電気毛布を売りに出してみることにしました。一度は開けたものですが、新品で買えば$120する商品を$40で出しました。もともと人にもらったものなのでこの値段。この電気毛布を売るにあたって勉強になる経験をいくつかしたので、そのことについて書いてみようと思います。
一番早く購入希望のメールをくれた方に売るというのが私の考えです。今回、一番最初にメールをくれた方(Aさん)にお渡しの希望日を聞くと、一週間後と言われました。すぐ後に別の方(Bさん)から購入希望のメールが来たのですが、「他の方が先にメールをくださったので、もしその方が何かの理由でいらないとおっしゃれば、お譲りします」と返信しました。Bさんは、「残念です。その方がいらないとおっしゃれば是非ご連絡ください」とお返事をくれました。
さて、1週間後にAさんにお渡しするため、20分ドライブして待ち合わせ場所へ行くと、待ち合わせ15分前に「1時間半ずらしてほしい」というメールが来ました。私はその日の予定がもう決まってましたし、20分かけてそこまで行った後だったので「無理です。別の日に変えましょう」と伝えました。するとAさんは、「2週間後しか取りに行けません」という返事。私はイライラしつつも、相手を理解し優しく接しなければと自分に言い聞かせ「いいですよ。ではそのあたりになってから、またご連絡ください」と伝えました。
2週間後。連絡も何もありません。「いつがいいですか?」と聞いても返事がありません。「返事がないなら、他の方にお売りします」とメッセージを送りましたが、その返事もありません。
というわけで、Bさんにメールをしてみることにしました。…Bさんも何も返事がありません。
もう一度掲示板で売りに出すことにしました。すぐCさんから購入希望のメールがきました。(安いですからね。)その日のうちに売りたいと思い、予定を聞くと「夜の8時過ぎになりますけどいいですか」というので「いいですよ、時間が近くなったらご連絡ください」と返しました。そして…そうです。連絡が来ません。その日私は、夜10時から日本の会社とスカイプ会議をする予定がありましたので、焦りました。「10時に家にいないといけないので、それまでにお渡しできますか?」とメッセージすると、「住所を教えてください」と来たの、家まで来てくれるのか?と思い、住所を教えました。…そして10時がどんどん近づいてきます。何も連絡がありません。スカイプ会議の途中で抜けることはできないので、「来ても、出られませんよ」と必死で何度もメッセージを送ります。…何も連絡はなし…。
次の日「今メッセージを見ました」という連絡が入り、イラつく心を抑えつつ「いえいえ、大丈夫です。お渡しできる日時を改めて教えてください。私が大丈夫な日時はここと、ここと、ここです」とメッセージを送りました。そしたら…その後返事が来ない。まったく来ない。なんなんだ!!!!
このあたりになると、一度引き渡しを失敗すると、売れる確率が格段に下がってしまうということに気付き始めました。そして、相手は商品がいるかいらないかすら返事する気力もない、ということを知ったのです。
3回目、掲示板にもう一度売りに出します。今回は、帰国日も近くなってきたので、「帰国しますので、7日より前にお渡ししたいです」という一行を入れました。
すぐ数名から購入希望メールが来ました。ところが何人かが「値段交渉したいのですが」というではありませんか。最初は「?」と思いましたが、そうなんです、帰国する人は値段交渉ができると思われているようなのです。面白いなぁと思いつつ、やはりまず最初にメールが来た人(Dさん)に売ろうと思い、$30にならないかと交渉してきたのを、$35でと言って返信しました。Dさんのメールには、近所のご老人にクリスマスプレゼントとして送りたい、しかも自分は職を探している最中で経済的に厳しいという説明が書いてありました。本当だろうか?と疑ってしまう自分をいやだなと思いつつ、しかし私の返信に対する反応がないまま夜が過ぎました。
次の日、Dさんから返事来ないなぁ、これはまた要らないということなのかなと思い、他の購入希望者がいたのでその方(Eさん)に連絡すると、すぐ電話がかかってきました。1時間後に待ち合わせの約束をします。さぁ準備~と思っていると、Dさんからメールで「$35で大丈夫です。では指定の場所で今日、お待ちしています」とメールが来ました。がーん。もうEさんと会う約束しちゃったよ。私はあわててEさんに電話で説明し謝りました。すると彼は「その人が値段交渉してきたら、僕は$40で払いますので売ってください」と言うではありませんか。しかしDさんにはもう$35で売るって言ってしまっています。私は今更Dさんを断れないし、結局Dさんに売ることにしました。
待ち合わせ場所でDさんに会うととても人のよさそうな女性の方で、この人にお渡しできてよかったなぁと思いました。何度も面接や入社試験を受けているけど厳しい、今日も面接がある、という話など話してくれて、そんな中でも近所のご老人にプレゼントをしたいと思ったりするいい人なんだなぁと思いました。
電気毛布ひとつ売るのに、どうしてこんなに悩んだりイライラしたりしなきゃならないのか、びっくりですが、学んだことも多かったです。以下、気付いたことを心得として箇条書きにして今日のブログを終わろうと思います。
販売者側の心得
・向こうは軽く人のメールを無視して当たり前なのでそう思っておいた方がいい。
・最初の引き渡しでなるべく売ってしまった方がいい。
・取りに来られるのが遅い場合(来週とか)は、もういいですと伝えて次の人へ移った方がいい。
・自分ルールを決めておくと悩むことが少ない。(最初の購入希望者、購入金額、引き取り日時、など優先順位を決めておくと、相手に振り回されそうになっても判断に費やす力を軽減できる)
・電話で実際に声を聴いて話をすると、メールのやり取り以上に連絡のやり取りに責任感が生じる(ように思う)。
・値切られる場合があるので、高めに言っておくといい。でもその場合は値切られても嫌な気分になってはならない。
購入者側の心得
・メールはそっけないものよりは、丁寧なものがいい。(でも長くする必要はない。簡潔でもいいが、あいさつくらいはあるといい。)
・早めに購入希望を出した方がいい。
・購入しないならその旨を相手に伝えた方がいい。(ちゃんと返事しろ、無視するな、ということです。)
・とりあえず値切ってみる(でもこれは賭け)