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暮しの手帖
編集長

松浦弥太郎さんの著書


サンマーク文庫


軽くなる生き方


からご紹介しています。


第1章「あたりまえのこと」を大事にする


あいさつは
「人生のお守り」になる


あたりまえのことこそ、ていねいにしたい。
その一つが、あいさつだ。実に平凡でちょっとしたことのように見えて、あいさつほど大事なことはないと僕は思う。


あいさつは、気分をつくり出す。
朝の気分、仕事の気分、元気な気分、やさしい気分。
どんな気分にせよ、あいさつがイヤな気分をつくり出すことはまずない。



中略



「世の中を明るくハッピーにしたいから、みんなであいさつしよう」
なんて言うつもりはない。もちろん、あいさつにはそういった効果もあるが、自分を守ってくれる「人生のお守り」だというのが、僕の考えだ。


なぜなら基本的にあいさつとは、元気よくポジティブにするものだ。
もし、体調がボロボロで気分も悪ければ、知らない人にまであいさつはできないし、知っている人にも
「おはようございます……」
と口の中でモゴモゴつぶやくだけになってしまう。


いいあいさつをするには、気持ちも体も健康でいなければならない。

健康は一生懸命に生きていくために絶体に必要なことだから、あいさつは自分のコンディションを測るバロメーターになってくれるというわけだ。


あいさつはまた、人づきあいの武器にもなる。


あいさつ一つで、知らない相手に対して、いい人になることもできる。


笑顔できちんとあいさつできる人間になれれば、対人関係は
「怖いものなし」
だ。
どんなことでも、乗り越えられる。


仕事でも、友だちでも、ちょっとした知り合いでも、笑顔で
「こんにちは」と接すれば、そこには、あたたかな関係が生まれる。


たとえしかめっ面の上司でも、にこっと向こうからあいさつしてくれたら、なんとなくうれしく思うものだ。あなたがいつも笑顔であいさつすれば、それがやがて仕事やつきあいにつながっても不思議ではない。


あいさつは気分をつくり出すと同時に、人との関係のスタートともなる。


笑顔のあいさつから生まれるパワーを、ぜひとも信じてやってみよう。









笑顔であいさつしましょうか?