おはようございます。


新しい週が始まりました。

松浦弥太郎さんの著書


「軽くなる生き方」


「逃げ場所」を確保しておくことのすすめ



そこに行けば、一人になれる。
そこに行けば、思うぞんぶん考えられる。
そこに行けば、落ち込んだり、傷ついたり、人波に流されてしまいそうなときも、自分に立ち戻れる。


そんな「避難場所」をもつことは、とても大事だ。
人生の必需品だし、仕事をしていくうえではライフジャケットにもなる。

「逃げ場所」は旅先のどこかかもしれないし、旅自体ということもある。


公園かもしれないし、海辺かもしれない。
特別な場所である必要はなく、喫茶店でも、電車の中でもいい。
自分の家のどこかでも、近所の散歩道だっていい。


どこを「逃げ場所」にするかは、人それぞれだ。


ページがこすれ合う音すら響かない図書館のごとく、とにかく静寂が重要と言う人もいるだろう。


静かな場所だと雑念ばかりがわいて落ち着かないから、あえて都会の喧騒のさなかがいいと言う人もいる。

「逃げ場所」とは、
物理的にではなく、精神的に一人になれる場所。


「あそこに行けば、自分が自分らしくなれる」
という心のお守りのような場所。


僕もいくつかそんな場所をもっていて、そのときの状況に合わせて行くようにしている。
そしてじっくりと自分の心と向き合い、じっくりと考える。


コンピューターをリセットするみたいに、いらない思い、こんがらがった人間関係、意味もなく増えた仕事を放出し、裸んぼうの自分になるのだ。



人は人と一緒にいると、少なからず影響を受ける。
それがいい場合と悪い場合がある。
だからときにはいっさいの影響を遮断して、一人になることが必要になってくる。


家族がいて、仕事があって、どんなに大切な人がたくさんいても、僕という人間の「単位」は一人だし、
まわりの人の単位も「一人」だと思う。


一対一で人としてかかわり合うために、僕は散歩に出たり、旅に出たり、「逃げ場所」
を確保したりするのだ。


僕の「逃げ場所」
の一つは、サンフランシスコのバークレーにある、お気に入りの宿だ。


「松浦弥太郎が行方不明になったら、僕はきっと、そこにいるよ」
親しい人にこう言っているくらいだ。
まあ、行き先を知られていたら失踪にならないが、万が一なにもかもがイヤになったとき、僕はあの場所に逃亡するだろう。

もちろん現実には、真夜中、ふっと思い立ってサンフランシスコに飛ぶというのはけっこう難しい。
だが、
「あそこにさえ行けば、自分が自分らしく戻れる場所」
を確保しておけば、たとえ実際には行けなくても、心はずいぶん軽くなるのだ。



----さて、
あなたの
「心の逃げ場所」
は、どこだろうか?






また
ご紹介しますね!!