災害時に備えて、フードやペットシーツなどの備蓄は皆さんされていることと思います。

「ペットがいるから、できれば自宅にいたい・・・」

誰もがそう願っていると思いますが、危険があってどうしても自宅にいられない場合のことも考えておかなければなりません。

 

平成25年6月に環境省よる「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」が策定されて以来、

「ペットが理由で避難しないことは、自分の安全を脅かすことにつながりますので、ペットと一緒に同行避難をしましょう」

と、飼い主はペットを連れて避難するよう推奨されています。

ただし「同行避難」はあくまでも避難所にペットを連れて行けるということを指し、避難先で一緒に居られる「同伴避難」とは別です。

私の住む自治体のホームページにはこのような記載がありました。

「避難所では避難所運営本部がペットの受け入れスペースを決定します。原則は雨風がしのげる場所としており、屋内で避難者の居住スペースから離れている学校の昇降口等になることが多いです。こちらのスペースでケージに入れる又はリードの繋ぎとめ等により飼育することになります。」

これは、ペットは指定された場所に置いて、飼い主は離れた別の場所で過ごす、ということ。

ペットと飼い主が一緒に過ごせる「同伴避難」のスペースを設けられるかどうは、避難所の環境次第、ケースバイケースになるのです。

 

いくつかの自治体のホームページで災害時のペット連れ避難についての扱いを見てみましたが、ざっくりしたことしか書いていないものから、独自のマニュアルがあるものまで色々でした。

ご自分のお住まいになっている自治体が、ペット連れの避難についてどのくらいの関心を持っているか、一度調べてみるといいかもしれません。

 

指定された避難場所に避難できるとは限りませんし、現場の管理担当者がペット連れ避難者への対応を理解していなければ、一般避難者とのトラブルが起きたり、ペットを連れて避難所にいてはいけないと誤解して危険な自宅に戻ってしまい二次被害に遭うといった事故につながる可能性もあります。

避難所でどう行動すればよいか、私たち飼い主側がガイドラインの知識を持っておくことはきっと役に立つでしょう。避難所が立ち上がった際、管理担当者に協力して、ペット連れ同士、共助の気持ちで乗り越えたいものです。

 

環境省のホームページ

ペットの災害対策

過去から近年までの各種ガイドライン(受け入れ側・飼い主側・ボランティア)を読むことができます。

 

さいたま市の対応マニュアル

わかりやすく、とても参考になりました。

避難所におけるペット対応マニュアル