まもなく終わりを告げる平成時代。
30年間に普通列車も大きく様変わりしました。

昭和から平成になった頃、機関車牽引の客車を使った普通列車が日本各地で活躍していました。
SLなどの臨時列車、イベント列車等で快速としての客車列車はありますが、普段の生活として利用する普通列車としては今や運行されていません。

平成に入ってからも活躍していた客車の普通列車と言えば赤い50系客車。
北は北海道、東北から四国、九州まで日本各地で見かける事ができるお馴染みの列車でした。

今回は思い出の50系客車を紹介したいと思います。
2001年8月、ムーンライトながら、ムーンライト八重垣等を乗り継ぎ、山陰経由で九州を訪問しました。

 

向かった先は夕方の鹿児島本線の起点、門司港駅。

 

ここから筑豊本線の飯塚まで向かう客車列車に乗車します。

筑豊本線は2001年10月に電化開業を控えており、電化開業と活躍の場を電車に譲る事になっています。

 

客車はディーゼル機関車の推進運転で入線してきました。

 

編成は赤い50系×5両+12系の6両編成。原形の50系客車、最後の活躍の場となりました。

1両だけ12系客車が連結されているのはトイレの都合によるもの。

50系客車のトイレは垂れ流し式の為、閉鎖されており、代わりにタンク式トイレの12系が使われていました。

 

 

発車を待つ50系+12系の普通列車

歴史ある門司港のホームには客車列車が似合いますね。

 

 

今日の牽引機関車はDD51-1003です。

 

 

編成を後ろから撮影。

6両中5両が50系客車のため、絵になります。

 

 

飯島行きのサボが設置されています。

 

 

 

先頭の12系はスハフ12-60

 

 

急行型の12系の方が快適性は上ですが、今回は50系の車輌に乗車します。

 

 

車端部のドアは観音開きになっています。

 

 

門司港を発車後、暫くは鹿児島本線を進みます。

 

スペースワールド駅で特急の通過待ち合わせを行います。

近代的な高架駅であるスペースワールド駅と客車列車の組み合わせが何ともシュール。

 

 

折尾から筑豊本線に入ります。

夕暮れの筑豊平野の田園風景の車窓を楽しみながら列車は進みます。

 

 

翌8/14の早朝、飯塚駅にやってきました。

 

 

続いて、若松行きの普通列車に乗車します。

前日、門司港から乗車してきた車輌がそのまま運用に就きます。

 

 

機関車も同じです。

 

 

 

飯塚行きでは先頭に付いていた12系は若松行きでは最後尾に連結されます。

 

 

昨日のルートと異なり、折尾からそのまま筑豊本線を若松まで向かいます。

折尾~若松間は電化の区間の対象外で非電化のままです。

 

終点の若松駅に到着しました。

ホームを目いっぱい使っていました。

 

 

 

客車列車が入線していた若松駅。

今はディーゼルカーも引退し、蓄電池式のBEC819系電車に置き換えられています。

隔世の感がありますね。

 

最後まで御覧頂きましてありがとうございます。