中華料理の注文と中華ホスピタリティ | 上海気になる日記!

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海外在住も十数年目、日々気になることを書いていきます。不定期でこちらのサイトさんへ寄稿することになりました。
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中国語でレストランで注文することを
点菜 dian3 cai4
と言います。

中国人達と中華料理を食べに行くと、外国人には分からないそれなりの習慣があって、いろいろ難しいです。

※ここで言う中華料理はいわゆる大陸の大皿料理です。香港料理や台湾料理の点心や小皿料理は含めません。

①点菜 dian3 cai4は基本的にホストがするもの?

そう、オフィシャルな会食では基本お金を出す人が料理の注文をします。日本人の感覚では、レストランで料理を頼む時に他人に決めてもらうことはほぼ無いので、私はこの中国式の方式はちょっと苦手でした。

私のことを外国人とみなして「食べられないものはある?」など聞いてくれるホストも居ますが、聞かれない場合、基本出たものをそのまま受け入れるしかありません。

昔はやたらと油満載の料理や辛いだけの料理、羊肉や鳥の足など、自分がほぼ食べられないものばかり並んでしまう時もありました。

なので辛いものは自然と克服して、今や一般の上海人よりはるかに辛いものを受け付けられる体になりました。

※上海人は全般的に辛いものが食べられない人が多い

②自分が点菜 dian3cai4する時に分かる、もっと難しい習慣

では自分がホストになる時、もしくは割り勘でカジュアルに中華を食べる時(誰が何を頼んでも良い雰囲気の場で)一緒にご飯を食べる人達が
「我不会点菜 wo3 bu2 hui4 dian3 cai4」
とオーダー権を放棄してしまう時があります。「会hui4」は可能を表す助動詞、そうなんです。中華料理の注文には経験と知識が必要なのです。

③まずは前菜、そしてメイン、スープと点心、主食を選びます。

前菜は冷菜leng3cai4
メインは热菜re4cai4
热菜の中にまた荤菜hun1cai4と素菜su4cai4に分かれます。

荤菜hun1cai4の説明がすごく難しいんですが、いわゆる肉(の入っている)料理です。魚も含むかなぁ。卵料理を含む時もあります。

素菜su4cai4はいわゆる蔬菜shu1cai4です。大豆製品を含む時もあります。

スープはメインの肉料理と被らない材料のものを選ぶと無難でしょう。

そして点心と主食。
主食はメイン料理の事ではなく、炭水化物の事です。具体的にはチャーハン、餃子、麺などです。点心はチャーシューパイや南瓜餅、春巻などがあります。主食か点心いずれかだけオーダーする場合もあります。

以上の各項目を、食材が被らないように、またゲストの好みと人数を考慮して、バランスよくオーダーするのが腕の見せ所です。


④中国人のホスピタリティ
よくオーダーをする時に、ウェイトレス/ウェイターさんが「热菜不够re4 cai4 bu2 gou4」(メインが足りないよ)などと口出しする事がありますが、これは中国人のホスピタリティです。

「有什么推荐的菜?」you3 shen2 me tui1 jian4 de cai4
(他にオススメ料理ある?)

など素直に聞いて教えを乞いましょう。メニューに載ってない料理があったりします。気に入らなければ
「还是不要了」hai2 shi4 bu2 yao4 le
(やっぱり要らない)
と言えば良いだけです。


⑤中国人のホスピタリティ2、同席する人編

もし一緒に食事をする人が「配偶者の親戚」などかなり近しい「内」の人の場合、目上の人がよくお皿に肉などを放り込んでくれます。これは親愛の証で、あなたの事を「照顾zhao4 gu4(面倒をみる),关心guan1 xin1(関心を持っている)」証拠です。

時には直箸で、時には自分が好きではないものも、ドンドコドンドコ入れてくれる場合もあります。

これは「あなたの事がとても好き」という証拠です。嫌でも表面上は受け入れましょうw

私は結婚当初夫の親戚や友人からこれを嫌という程されて、意味が分からず家に帰って泣いた事もあります。

何故もう食べられないと言ってるのに、ドンドコドンドコ直箸で料理を入れてくるのだろう。

私は食べたくない料理も何故ドンドコドンドコ取り分けてくるのだろう。

今から思えばそれこそ熱烈歓迎の表現だったのですが、それが分からず夫も教えてくれず人知れず涙を流した事は沢山あります。


⑤日本と比較して
ホストがいてご馳走する料理でも、ゲストの意見を聞き皆でオーダーするのが日本だとすれば、中国は招かれた時は出されたものを食べるというスタイルです。

日本 → 皆で相談
中国 → トップが決めた事をその場では受け入れる

なんだか仕事のやり方にも似てる気がします。

あと中国のホスピタリティは自分が相手にどうするか?が重要で、相手はどう思うか?にはあまり重きを置いていないんじゃないかなぁと思います。

もちろんありがた迷惑、親切の押し売りという側面はありますが、どんな形であれ関心を持って面倒を見てくれるその温かい気持ちは伝わります。

日本人は相手がどう思うかを先に考えてしまって、相手の気持ちにうまくコミットした時はとても良いんですが、なんせどういう結果になるか出たとこ勝負なので、相手の気持ちに委ね、その結果を全てとするのもあまり良い傾向じゃないなぁと思います。

日本はホスピタリティスキルが高くないと生きていくのが疲れそうですね。

考えすぎて行動できない日本人と、あまり考えずに行動する中国人の気質を足しで二で割ったら一番良いかなぁと思いました。

私ももっとコミュニケーションスキルを上げられるよう精進します(^^)

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