国道に出たところで三島市から函南町に入りましたが、ここから箱根峠まで旧東海道は、ほぼ三島市と函南町の行政界に沿って進みました。

 

    

国道1号線の歩道を2、3分歩くと横断歩道があり、横断歩道を渡り農道のような道に入って行きました。

 

    

1分弱歩くと案内板があり、ここで右に曲がりました。

 

右折した後しばらく畑の中を歩きました。

 

今まで赤い線のように迂回して歩いて来ましたが、かっては緑の線のように直線だったようです。

 

しばらくすると旧東海道は再び石畳の道になりました。

 

これまで歩いて来た坂は、「大枯木坂」と呼ばれるようで、これから歩く坂は「石原坂」です。

 

すぐ傍にあった標識(?)ですが、ちょっと意味不明な看板です。

 

    

さらに数十メートル歩くとY字路になりますが、右に行くと国道1号線に、旧東海道は左の道です。旧東海道はしばらく草道になりました。

 

接待茶屋まで900m、箱根峠まで2.2kmの所まで来ました。あともう少しです。

 

「石原坂」の石畳です。補修がされず江戸時代のままのようでした。

 

    

Y字路から5、6分歩くと左手に「念仏石」と呼ばれる大きな石がありました。

 

すぐそばに「南無阿弥陀仏 宗閑寺」と刻まれた石碑が立っていましたが、旅の行き倒れを宗閑寺で供養し、碑を建てたものといわれています。

 

    

さらに石畳の坂が続きました。

 

    

「念仏石」から約8分、右手を振り返ると、10mほど奥に石碑が立っているので行って見ると、「明治天皇御小休址」と刻まれていました。現在はうっそうとした林の中ですが、当時はもっと開けた所だったのでしょう。

 

    

明治天皇の石碑から約2分、左手にまた大きな石がありました。「兜石」と呼ばれる石です。名前の由来は、兜を伏せたような形をしていることから付けたという説と、豊臣秀吉が小田原征伐のとき休息した際、兜をこの石の上に置いたという説があります。この石はもともとはこの先の「兜坂」にありましたが、国道1号線整備の際ここに移されたそうです。元の位置には石碑が残されています。

 

兜石の直ぐ先で旧東海道は国道1号線に突き当たりました。旧東海道はほぼ直線的に続いていますが、国道1号線は曲がりくねっているため、旧東海道は度々国道1号線と交差することになります。

 

    

国道の手前の少し広くなった所に「接待茶屋」と書かれた道標と箱根旧街道の説明板が立っていました。道標の奥に見えるこんもりとした塚は江戸から数えて26番目の「接待茶屋一里塚」です。山中新田一里塚とも呼ぶようですが、一里塚の説明板も石碑も見当たりませんでした。

※後から調べたら、国道から見た一里塚の低木に隠れたところに石碑が立っていたようです。

 

接待茶屋とは、箱根路を旅する旅人のために無料で茶、粥、焚火、飼葉等を提供した施設で、文政7年(1824)江戸の豪商加勢屋与兵衛が一度途絶えていたものを再興しました。しかし資金不足により安政元年(1854)に接待茶屋をやめました。その後明治12年、千葉の八石性理教会によって接待茶屋は再スタートしましたが、教会の衰退とともに鈴木家に引き継がれ、昭和45年まで3代にわたり接待が続けられました。建物は国道1号線拡幅工事に伴い取り壊されてしまいました。

 

接待茶屋跡から国道越しに反対側を見ると街道らしきものが見えましたが、国道の高い中央分離帯に阻まれ行くことができません。

 

かっては真っすぐ進んでいた旧東海道も、現在では国道の歩道を使い迂回することになります。

 

国道1号線の上り側の歩道を約2分歩き、先ほど見た林の中に消えた街道の出口と思しき場所を探しましたが、どこにも見当たりませんでした。

 

やはり国道建設時に分断され使われ無くなった旧道は、消えてしまったようです。

 

    

歩いている歩道の山側に、旧道がありましたが通行止めになっていて、国道を迂回するよう案内がありました。この旧道の先が「兜坂」です。

 

通行止めの原因は、令和元年の大風19号により甚大な被害でした。しかし復旧工事を実施する気配は全くありません。

 

曲がりくねった国道1号線の上り坂を延々と歩きました。

 

箱根峠の手前にゴルフ練習場がありましたが、ネットがありません。なにか不思議な感じです。

 

約20分国道の歩道を上ると、前方に「箱根エコパーキング」が見えてきました。箱根峠はもうすぐです。時刻は12時45分、おなかもすいてきましたのでパーキングの手前にある食堂で昼食と思いましたが、入店待ちの客が2組いたのでどうしようか悩んでいたらさらに一組が並んでしまったので、諦めて先に進みました。

 

    

パーキングを通り過ぎると、左手に通行止め区間の旧道の出口がありました。本来ならここから出てきたはずです。

 

さらに50mほど歩くと、やっと箱根峠に到着しました。三島大社を出てから4時間半かかって箱根西坂を登り切りました。

 

箱根峠交差点が一応頂上ということですが、実際は交差点を渡り、

 

「箱根くらかけゴルフ場」に向かう道を100m弱上ると丁字路になり、右に行くとゴルフ場で、

 

左の下り坂が旧東海道です。この丁字路が箱根峠の実際の最高地点で、標高853mです。

 

つづく