◎京浜急行電鉄 初の本格的スタジアム羽田球場と女子野球への参入
 


①営業地域:東京都、神奈川県 

②営業区間:泉岳寺・品川~横浜・浦賀・三崎口ほか 

③営業キロ程: 87 ・0㎞

大手私鉄の中で、最初に「野球ビジネス」を始めたの が、

1909(明治 42 )年、京浜電気鉄道(現京急電鉄)だ。 

羽田にある自社所有の6万坪の干拓地のうち1万坪の敷地 に

日本初の観客席を整備した羽田球場を建設した。 

 

作家・押川春浪が京浜 電気鉄道の技師・中沢臨 川に公共の運動場の必要 性を語り、

中沢が会社を 説得して建設を主導、さらに社団法人日本運動倶 楽部を設立し、

会頭に尾崎行雄、早稲田大学の安部磯雄も加わり球場運営 をした。

 

数千人収容でき るスタンドとクラブハウ スのある球場で、

稲門― 三田倶楽部の早慶OB戦 京浜急行電鉄をはじめ、

多くのクラブチームの試合が行われた。 

しかし、1916(大正5)年に起こった大洪水で球場 や他の施設が流失。

それ以降再建されることなく、今では羽田空港 の滑走路になっており、

球場の痕跡は一切残っていない。 

 

その後、京浜急行は1950(昭和 25 )年に「京浜ジャ イアンツ」を結成し、

女子プロ野球に参入、1952(昭 和 27 )年にはノンプロとなったが、

1959(昭和 34 )年 6月に女子野球部(ノンプロなので「部」となっていた) は解散した。

 

京浜急行は1898(明治32)年創設。

1899年1月21日に六郷橋駅から大師駅(現川崎大師)間開通がはじまり。

品川-横浜間はJRと並走しているため、JRの国鉄時代から到着時間を争い、

長くライバルとして利用者の利便性を図っている。

そのため、臨機応変なダイヤから鉄道ファンからの支持も高い。

 

今、女子野球が少しずつ広がっていますが、

京急電鉄も女子野球に参入した歴史から令和にスポンサーとしても

参加してもらえればいいな~!と思ったりします。
 

 

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