野球雲は野球だけでなく
少し角度を変えて、野球を語りたいメディアです。
今回はロックと野球から
レジェンドを考えてみたいと思います。
今ではレジェンドとなった60年代のロックミュージシャンの中には
若くして亡くなった人たちもいる。
ローリング・ストーンズのブライアンジョーンズ
天才ギタリストジミ・ヘンドリックス
女性ボーカリストの最高峰とも言われるジャニス・ジョップリン
ロック詩人でもあるドアーズのジム・モリスンなどがいる。
そして彼らは27歳で亡くなっている。
人間の才能の頂点はどこでくるのか?なんて事を思うようになるのは
そんなロックミュージシャンが同じ27歳で亡くなったのを知った
17歳の高校生くらいの頃だ。
高校生だった自分は10年後どうなっているのだろうか?
生きているのか?死んでいるのか?
夢はかなっているのか?漠然とした不安と
未来に対する挑戦権を得ることが出来るのか?
そんなことを考え出した歳だった。
野球選手だとどうなるのだろう。
長嶋茂雄 1936⇒1962(1963)
王 貞治 1940⇒1967
金田正一 1933⇒1960
稲尾和久 1937⇒1964
川上哲治 1920⇒1947(1948)
藤村富美男1916⇒1943
大下 弘 1922⇒1949
澤村栄治 1917⇒1944
野村克也 1935⇒1962
野茂茂雄 1968⇒1995
イチロー 1973⇒2000
松井秀喜 1974⇒2001
ベーブ・ルース 1895⇒1922
主なレジェンドを並べてみたが
27歳で亡くなったのは澤村栄治投手
戦争で亡くなっている。
野球人と記録を比べてみると
長嶋茂雄はプロデビュー以来の3割を切っている。
王貞治は安定の47本塁打でMVP。
金田正一は20勝はしているが22敗をしてリーグ最多敗戦。
稲尾和久は故障をしてそれまでの活躍が嘘のように
6試合の登板0勝2敗、防御率10.64という悲惨な成績。
川上哲治は戦後復帰2年目でこれからという数字。
藤村冨美男は兵役から帰ってきて、阪神の中核となった頃。
大下弘は自己最多の38本塁打を打ったがタイトルはとれなかった。
野茂とイチローはMLB挑戦 1年目での大活躍した27歳だった。
松井秀喜は首位打者を獲得した。
ベーブ・ルースは前年のシーズンオフ、冬の巡業に
コミッショナーの命令に逆らって参加し6週間の出場停止を受けた。
13人の27歳を知ると
良いことも悪いことも含めて、キャリアの分岐点として生きているようだ。
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