螺旋(らせん)という形は、遺伝子の世界ではお馴染みだが、教育の場でもよく用いられる。
人の『学び』は、なかなか一直線で身につくものではない。順調に進んでいるようでいて、実際には全く進んでいない。
なかなか思うように進まないもどかしさを感じていても実際にはとんでもなく進んでいたりする。
それは学びが螺旋状に進むからに他ならない。行きつ戻りつしているうちに、いつの間にか身についていく。それが理想的な学びらしい。
ただ、これは教える側の理想であって、学習者の理想ではない。学習者は早く正確に、可能であればすぐ終わり、それぞれの場で確実に活かせるような学びを求める。
しかし現在、早く正確に答えを出すことは試験かクイズ番組くらいなものである。クイズ番組の出演者が、世の中の解決困難な問題を解決してくれる訳ではない。
クイズのような問題はこれからはAIに任せておけばいい。人間関係のこと、仕事のこと、国や地域の抱える課題、我々が人間として取り組む時には、試験やクイズ的思考では答えは出せない。
やはり、行きつ戻りつしながら、学びを深めたり高めたりしていくしかないのである。
もっとも私の思考は螺旋ではなく、来た場所にただ戻ってしまうだけの堂々巡りを繰り返していることが多いが。