空港に着いてからは、全部が驚くほどスムーズだった。


今回はJALのビジネスクラス。


チェックインカウンターも優先で案内され、保安検査場も専用レーンでほとんど待たずに通ることができた。


パスポートをかざしてゲートを通ると、目の前にはすぐJAL Sakura Loungeがあった。


その流れのスムーズさに、「いよいよ始まるんだ」と少し実感していた。


今回向かうのは、長期留学先のSan Diego。


短期留学はこれまで何度か経験してきたけれど、今回は今までとは少し違った。


数日で帰るわけではなく、これからしばらく新しい生活が始まる。


そう思うと、空港へ向かう時から少し緊張していた。


ラウンジの中は静かで落ち着いていて、あとは搭乗時間を待つだけだった。


ここまで全部順調だった。


JALのビジネスクラスでゆっくり飛んで、そのままSan Diegoへ着く。


そう思っていた。


でも、ラウンジで過ごしている中で、思いがけず予定が変わることになった。


乗るはずだった便には搭乗できなくなったと伝えられた。


その瞬間、頭が真っ白になった。


まさかここまで来て乗れないなんて思っていなかった。


しかも、その日の直行便はもうないと言われた。


急遽案内されたのが、Honolulu経由のルートだった。


この時はまだ、この移動が想像以上に大変なものになるとは思っていなかった






(第2話へ続く)