部屋を片付けている

家賃を下げるために今の快適なマンションを出て

少し引っ込んだ賃貸マンションに入ろうと思うけど

なかなか身体が動かない

理屈はわかってるのだが心は嫌がっているんだよね

無理して此処に住み続けるって どうなんだろ

断捨離出来なかったヘルメットが冷めた眼で見てやがる バイクはとっくに手放したのに

未練だよなぁ


なんか意気消沈

女房殿も今夜はご飯作りたくないって言うから

近くに住む娘を誘って近くの定食屋に

普段 外食をしない女房殿は

一度定食屋に行ってみたいと思っていたそうな


駅前通の交差点に人が沢山

自転車も怖いくらい

そう言えば自転車ヘルメットすることになったんじゃねぇのかい?

10数台の自転車ライダーでヘルメットしてるの

たった1人

昔バイクのヘルメット義務化の時は あっという間に皆ヘルメットしていたし

そのあと暫くヘルメット要らなかった原動機付き自転車【原チャリ】がヘルメット義務化になった時も凄い勢いで皆さんメットかぶって⛑️いたよなぁ

国民の意識レベルの低下なのか?

官憲が真面目に取り組んでいないのか?

そんなこと考えながら定食屋に到着


壊れた自動ドアを手動で開ける 力加減分からずドアは凄いスピードで開き大きな音を立てた

入り口の直ぐ横にある券売機でメニューを決めて

席に座る

暖色系の灯りは俺には暗すぎる

理由あって昨夜から明後日までプチ断酒中

それゆえに定食のみオーダー

周りの人達ほとんど・・・と言うか誰一人ビールも酒も飲んで無い

ただ黙々と飯を食い 何回もお代わりをして

水を飲む やたらと飲む

誰も笑い声を上げず ひたすら自分のメシと向き合っている感じ

暗い店内に大勢の真面目な人達が

ひたすら真面目にメシ食ってる

晩酌する俺とは全然違う

俺たちみたいにお菜をちびちび食べながら酒飲むスタイルと違い

黙々たべ素早くお代わりを茶碗に盛り付け

大量の米を食べる そして水を飲む やたらと飲む

負けた 完敗だ

寡黙で真面目な漢たちの静かで熱い だけど異様に暗い時は流れる

定食屋の店員のアルバイト大学生のお姉さんも又

静かで必要最低限のことしか言わない可愛い顔してるんだが その目つきはどことなく暗い

まぁそりゃそうだろう 此処では

嬌声をあげたり媚びを売る必要もなく

黙々と運び 下げ 最低限の発言をしているだけだから

この娘さんたちも きっと真面目な人なんだろう

お酒と関わりのない真面目な店で真面目に仕事して学校に通っているに違いない

直ぐ近くには派手なドレスを着て毎夜沢山の金を稼ぐ学友も居るに違いないのに


多分ここには素敵な出逢いは期待出来ないだろう 真面目で寡黙な男は定食屋の可愛い店員さんに洒落た言葉はかけたりしない

黙々と食べるという本能にのみ従っているからだ


そんなことばかり考えながら

ちびちびとメシを食べる

小ご飯を持て余す

だらしないなぁ俺


あ!そうそう!

俺たち家族のあと10組入店したが

全員壊れた自動ドアの前に佇み ちょっと困った顔をしてからおずおずと手でドアを開け

勢い余って大音量を響かせ その音に驚き

困ったような顔をして食券を購入に

お菜を食べる前にご飯を素早く食べ終わりお代わりを大盛りにつけて

黙々と食べている

誰もドアで失敗しているヤツを見向きもせずに黙々と食べている 何回も水を注ぎに走り

お代わりを盛り付け

嗚呼 たくましい


異色な少食の初老の男だけが

ドアの方を見ながらニヤニヤしながらちびちび食べてる 

みっともないのは一体誰だ???

という話し


向き不向きもある

俺は定食屋さんには合わないんだろう

やはり

酒飲みには酒飲みのスタイルが合う

と言う事

そう言えば昨日 職場の方達から小さな花束を頂戴した 大事に持ち帰って女房殿にプレゼントした


明日から梅雨入りするらしい

エナジードリンク飲みながら

神経痛に耐えている

引越し問題も

アルコール依存症も

何一つ片付いてはいない