山奥に住む叔母に要請され

畑仕事の手伝いに行ってきた

猫の手程にも役に立たない病葉みたいな俺だが

枯れ木も山の賑わい

話し相手くらいにはなる


頑張って芋掘って

温泉に入って身体洗って

帰りに買い物して

夕食


Wi-Fiなんかありゃしないから

スマホ役に立たない

使えないから気にもしない

たった2日使わないだけで眼精疲労は回復

肩凝りや頭痛も軽減

晩酌が美味い


わかってはいるけど

2日で降参

とっとと逃げ帰る


街にしか住めないぜ俺

叔母は俺に跡継ぎになって

のんびり田舎暮らしして

家屋敷や畑を護って欲しいらしいが無理だ

何百坪もらっても田舎には住めない

叔母と仲良くやれるのも2日が限界

気が合わない

会う度喧嘩別れ 仕方ない


あんたもいい年齢なんだから都会の団地でチマチマ暮らさず広大な田舎でのびのび暮らせばいいじゃない

って言うけど

所詮俺は都会に巣食うドブネズミ

死ぬのはこの騒がしい街がいいぜ

小さなマンションだと断捨離も楽だしね

田舎暮らしだと免許返納のタイミングも難しいだろう???




終活は都会がいい

とか言いながら

叔母んちからもらって来た野菜で夕食

最近、野菜嫌いも治ったし

糖質を気にして

ビールを減らしてる


結局 都会にも田舎にも馴染めず

行ったり来たりして

どこかのタイミングで死ぬんだろうな

久しぶりにスマホ使い倒して目が痛いぜ

これが   現実