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今回のブログテーマである、白洲正子さんをご存知でしょうか。
白洲正子と言えば、明治生まれの随筆家、今でいうところのエッセイストです。
東京で生まれ、日本で初めて能舞台に立った女性で、骨董品の収集家でもあります。
彼女は様々な“美”を見抜く眼があり、東京文化功労賞も授与された方です。
晩年、京都を拠点として近畿一円の村里を訪ねて歩かれ、芸術新潮と言う雑誌で「かくれ里」と言うタイトルで、その紀行が2年間にわたり掲載されました。
彼女の作風は、論理的な根拠は示さず、あくまでも直感的で自己流の解釈を持った、言わば評論家的なものだったそう。
うやむやに終わらせることが、美点とされました。
さて、彼女によると、近江の中でどこが一番美しいかと聞かれたら、“長命寺辺り”と言われたそうです。
長命寺と言えば近江八幡市の琵琶湖に近い辺りにあります。
高い場所にあり、長命寺から下を見ると、弧を描いた琵琶湖の奥に、民家や田畑、山々が見えるのが非常にきれいです。
加藤登紀子さんも歌われた琵琶湖周航の歌。
歌の風景が目に浮かぶようです。
建物も、朱色に黒のコントラストがとても鮮やかです。
高いところから見ると、山の風景と屋根の連なりが風情を醸し出しています。
まだ“かくれ里”は読んだことはありませんが、白洲正子が見た近江の国を、是非私も見てみたいと思います。
白洲正子の足跡をたどると、かなりオツな滋賀ツアーになりそうですね。もう既にありますかね?