何方もご承知のように、緊急事態宣言が出ています。
毎日、感染者数の推移を見守っていますが、みんな一丸となってコロナ(COVID-19)を必ず封じ込めるんだ!と気合入れて外出を自粛している方が大勢いらっしゃると思います。
私も当然ながら外出を極力控え、3密を避け、人と合わず、2M以内に人を立ち入らせず、至近距離で人とすれ違わない、公共のドアノブやスイッチ類などはゴム手袋等をして触るようにし、エレベーターは他人と絶対に乗り合わせない、石鹸でくまなく手洗い、手指アルコール消毒も欠かさず、公共交通機関の利用は控えるetc...と、およそ考えうる全対策をヒステリックなまでに講じています。
しかしどうも大抵の人が、もしコロナが終息出来なかったらという想定で、BプランCプランを全然考えていないように思えてなりません。
そして我々が今、取り組んでるAプランは、日本全国津々浦々は当然、アメリカ、中国、イタリア、スペイン、インド、ブラジル、韓国、ロシア、オーストラリア、トルコ、イラン、エジプト・・・・・世界の国々がほぼ同時に封じ込めに成功しなければ、このAプランは恐らく成功しないのではないでしょうか?
しかし、それって成功確率何パーセントくらいの可能性なんでしょうか?
私はミッションインポッシブルな話だと思っています。
「コロナは少なくとも数年の間、終息はしないだろう」と思います。
北半球の国はあと2〜3ヶ月もして夏季に入れば、流行は南半球へ移り、一息つける可能性は十分あると思います。しかしまた秋口から流行は北半球へ戻り、再び猛威を振るい出すと思います。また、季節性ではない可能性も十分あります。
そして今のやり方では経済がもたない。
コロナ感染による直接の死者より、ロックダウンの影響で自殺する人や餓死する人の方が何倍も多くなってしまう。
急激な感染者の増加に恐怖して、各国が次々に都市をロックダウンしたものの、出口戦略や最も損害の少ない負け方を政治家や役人は考えていなかった、というのが現状なのではないかと疑います。
このままロックダウンをいつまでも続ける事は不可能である事は明々白々。
コロナが今のやり方の延長線上ですぐに終息する可能性はゼロに極めて近い。
となると、結局、今後1〜3ヶ月くらい先には、背に腹は変えられず、高齢者と重篤となりうる疾患持ちの人以外は、「コロナは怖いけど勇気を持って日常生活に戻ろう!」みたいなキャンペーンを政治家や行政は打ち出さざるを得なくなると思う。
そうなると、感染者は倍々に益々増え、医療崩壊は避けられず、崩壊後は追い討ちを掛けるように死亡率が一桁上昇し、火葬場が火葬場崩壊するような負のスパイラルが起きるのではないか、しかしそれを甘受せざるを得ない状況が来るのではないかと危惧しています。
我々はまだコロナ禍のまだほんの入口にいるに過ぎないのかもしれない。
これはもう第3次世界大戦と言っても過言ではないかもしれない。
少なくとも我々は今、歴史的な瞬間に居合わせている事だけは間違いない。
ペスト、スペイン風邪、そして我々が今経験している最中のCOVID-19。
第3次世界大戦は、人と人ではなく、人と宇宙人とでもなく、何と未知のウイルスとの戦いだったとは。
終息するのは早くても数年先になるだろう。
いや、”終息“ではなく”収束“に留まるだろう。
COVID-19は人類との共存という嫌な落とし所で落ち着く可能性の方が、この脅威のウイルスを最期の1個まで駆逐出来る可能性よりもずっと確率が高いと思う。
この苦難は、神がソドムとゴモラの住民である我々に与えた滅びの裁きなのか、それとも神などそもそもこの世にいなかった事の決定的な証拠なのか?
ソドムとゴモラの破壊 1852年ジョン・マーティン作
だからと言って、これが神の意思だとしても、(コロナが変異して更に狡猾に人を襲うように変質でもしない限り)人類は決して絶滅したりはしないだろう。
この騒ぎが収まり日常が戻り始めるのは、ワクチンの開発にこぎつけ、それが広く世間に行き渡った頃か、もしくは国民の6割以上がに感染し自己免疫のファイヤーウォール(集団免疫)を形成すると言うぞっとするような事態にまでなった時のどちらかの時期なるだろう。
先日感染症の日本屈指のスペシャリストに質問する機会を得たので、ワクチンが出来ない可能性もあるのか質問したところ、それもあり得る、との回答を得た。
そう言う結末も想定し、Cプランも一応は覚悟しておいたほうが良いのかもしれない。
今、世界中で取り組んでいるロックダウンは単なるモグラ叩きに過ぎず、闇雲に疲弊し消耗しているだけかもしれないし、一方で医療崩壊を防ぐ為に感染者数の平坦化であったり、治療法やワクチン開発の為の時間稼ぎくらいにはなっているのかもしれない。
そして、特効薬は期待出来ないものの、色々な治療薬や治療法の開発くらいの福音は、早晩あるだろうと思う。
出来る限りの備えと、最悪のシナリオへ進んで行った場合の覚悟は必要だと思う。

