前回(昨年8月)からかなり間があきましたが、イギリス年間チャートシリーズ。

今回は1981年の36位から40位。

 

36 KEEP ON LOVING YOU / REO SPEEDWAGON

REO スピードワゴンは1967年にイリノイ州シャンペーンで結成されたロックバンド。バンド名は1915年に自動車のパイオニアであるランサム・イーライ・オールズ(Ransom Eli Olds)が設計したトラック「REO Speed Wagon」から名付けた。REOは彼の名前の頭文字であり経営していた会社名。

この曲は9枚目のアルバム「ハイ・インフィデリティ」からのファースト・シングルで、全米1位になっている。

5/16から2週連続7位となり、14週間チャートインした。

 

 

37 FOR YOUR EYES ONLY / SHEENA EASTON

シーナ・イーストンはスコットランド出身、歌手で女優。

この曲は映画007シリーズの第12作のテーマ曲で世界的にヒットした。作曲したビル・コンティは、歌うのはドナ・サマーかダスティ・スプリングフィールドと考えて作曲したが、制作側から「モーニング・トレイン」をアメリカでもヒットさせたばかりのシーナ・イーストンを提案され、受け入れたそう。

8/8に8位となり、13週間チャートにとどまった。

 

 

38 JAPANESE BOY / ANEKA

アネカはスコットランドの女性歌手。この曲の録音後、電話帳でANEKAという名前を見つけ芸名に採用した。続くヒット曲はなくANEKAは引退、その後本名のマリー・サンデマンとしてスコットランド伝統音楽を歌っている。

この曲はフォークの歌手だったマリー・サンデマンがポップソングを歌いたいと希望して書いてもらった曲で、ヨーロッパ各国で1位を獲得した。

チャートに入って4週目の8/29に1位となり12週間チャートインした。

Youtubeにはこの曲のビデオがいくつかあるが、日本人から見るとかなり違和感のある映像になっている。

 

 

39 BEGIN THE BEGUINE (VOLVER A EMPEZAR) / JULIO IGLESIAS

フリオ・イグレシアスはマドリード生まれのスペイン人歌手。プロサッカー選手時代に交通事故に巻き込まれ2年間歩けなくなり、その間にギターを手に取ったことから音楽の才能が開花した。

この曲はコール・ポーターの作曲で、1935年にブロードウェイ・ミュージカル「ジュビリー」で採用され、1938年にアーティ・ショウが編曲しRCAレコードからリリース、ジャズのスタンダードナンバーとなった。フリオ・イグレシアスがスペイン語で歌詞を書き下ろし録音した。Beguineはマルティニーク島発祥のダンス音楽。

チャートイン7週目の12/5に1位となり、翌年の1/23まで14週間チャートにとどまった。

 

 

40 SOUVENIR / ORCHESTRAL MANOEUVRES IN THE DARK

オーケストラル・マヌーヴァーズ・イン・ザ・ダークは1978年結成のシンセポップバンド。

この曲はアルバム「アーキテクチャー & モラリティ」からのファーストシングル。バンドの80年代最大のヒット曲で、スペイン、ポルトガルで1位となったほかヨーロッパ各国でトップ10に入った。

9/19に3位となり、12週間チャートにとどまった。

 

 

フリオ・イグレシアスは日本でもヒットした記憶が。

 

by オットー