ルカが仕事から帰ると、
部屋のドアの前に見慣れない白い猫が丸まっていた。

【ドア開かねーからちょっとどけよ】

白猫はとても綺麗なひすい色の目を輝かせてルカを見上げた。

【猫界でもモテモテって感じだな。莉子】

抱き上げられると莉子の二本の足が地に着いた。

「ルカ」

【待ってた】

「ごめんね私、勝手で」

【そうだよバーカ】

「ルカじゃないと、ダメなの」

【そんなこと知ってる】

兄貴に莉子の相手がつとまってたまるか。

【なんもできねーんだから、
なんでもひとりで決めようとするな】

「わかった。もうしない」