深度24
「シネマ・シネマ・シネマ③」の巻
今回はおいらが大好きな「HEDWIG AND THE ANGRY INCH」
ジョン・キャメロン・ミッチェル監督主演・・・天才はいるんやね、世の中にほんまに。
以前知り合いになった、ボーグの表紙のディレクションをやっていたという日本人の女性→(性格にいうとハーフ)→(ハーフというと叱られる、Wらしい。まぁ、半分より2倍だよね)がこぼした一言。
「わたし、悔しい。トランスジェンダーに生まれれば、もっと才能を獲得できたのに・・・」
トランスジェンダー・・・まぁ大きな意味ではゲイやおかまといった方々のこと。
「だって、男女の感性を併せ持つなんて、そんな羨ましいことはないでしょ?」
まさに、これぞWな人ということです。
音楽もファッションも最先端は、確かにそういう方々が開拓している。一流のアーティストになればなるほど、男性のゲイ割合が増えてくるのも頷ける。そう、男性だけの感性では頂点に立てないのです、ことクリエイティブって。だから男性クリエーターは、究極は女性化するしかない?もしくは生まれながらに女性を持っているか・・・ということになる。それはWだからこそたどり着ける領域。片方の性ではいけない聖域。
おいらは残念ながらノーマルだ。でも映像を考えるとき、プランニングするときは、なるべく女性になったつもりで考える。自分の想像力をふんだんに発揮して。ほら、女性の方なら特に気づくこと無い?例えばテレビCM見ててさ。「あー絶対コレ男が考えたCMだ!女性はそんなこと考えないって!きも!!」とか。特に結婚式場など、女性をターゲットにしたCMに関わらず、男性が作っている場合。なおかつ女性の心うちを描いたり、コピーで書いたりしちゃってる場合。「言わねーし!」って突っ込み入れたくなるでしょ?大いなる失敗例だとおもう。
相変わらず逸れにそれた、おいらの話。ごめん、「HEDWIG AND THE ANGRY INCH」だったよね。
直訳するとなんになるの?「カツラと怒れる1インチ」であってるのかな?まぁ、厳密さは勘弁して。
東ドイツで育った性同一障害の少年が、黒人のアメリカ軍人にナンパされて、国際結婚を理由に国を出ることを決意する。そのためにはちゃんと女になんなきゃ!で、オペしたものの、医者がへたくそで、股間に残ってしまった1インチの、ち○こ。そりゃ腹立つわな、そんなち○こ。そしてアメリカ行って歌手になって・・・・・まぁ見てくり。
ジャンルはミュージカルなヒューマンドラマ。電子レンジの中に顔つっこんで歌うシーン最高。トレーラーハウスが開いてステージに早変わりするシーンかっちょいい!天才だよキャメロンさん。もちろんこちらも正真正銘のトランスジェンダー。やっぱ天才。衣装もメイクも演出も可愛いよ!!
実はこの映画、オフ・ブロードウェイの劇だったんだ。まぁ、NYのはずれの小劇場で、キャメロンさんが主演してたミュージカルだったんだけど、はじめはゲイストーリーだから色眼鏡で見られて、コケおろされてたんだって。
でもその面白さからマドンナなどアーティストが観に来るようになり、どんどん有名に。主演も何代か入れ替わってったんだけど、映画化するときに、結局初代ヘドウィッグのキャメロンが演じることに。ついでに監督まで兼任しちゃった。どれほどの苦労であったか心中お察しします。そういえば日本でも三上さんがヘドウィッグの舞台やってたっけ。観てないから何ともいえないけど、ごめん、観たくない(ファンの方すみません)
でもこの映画、今でも僕のバイブル的映画。作品中で流れる、名曲「愛の起源」を聴いてみて。ちょっと胸にぐっとくる。案外これが本当の愛の起源なのかもって思っちまうよ。ラストの意味深さも際立ってていい。どう解釈するかはあなたしだい。おいらはWになりたいなんて言う根性ないな。憧れるけどね。
このブログを女性として生きる事に決めた友人、ランに捧ぐ。![]()
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