ととさんが読み終えた本を棚に置いていた。
タイトルを読むと、
『母にできること、父にしかできないこと。』とある。


ととさんがこんな本を読むとは。。。



「面白かったよ」
と、ととさん。
著者は以前もととさんが読んでいた藤原和博氏。
今までととさんが手にしていた本を見る限りでは
自身の体験をもとにしたビジネスモノばかりで、
こういう種類のテーマはめずらしい。
というわけで、これも彼の体験を書いたノンフィクション。
わたしも読んでみた。






なかなか面白い。






“父には何ができるのか”という問いかけは、誰も教えてくれない大きな謎だ。
 学校も、会社も、自分の父や母でさえも教えてはくれない。
 教えてはくれないが、そのヒントを投げかけ続けてくれるのは、
 実は一番身近にいる、息子や娘なのだと思う。
こんなプロローグで第1章が始まる。


4歳の息子・玄と妻を連れてイギリスへわたった著者。
息子の学校探しと学校生活を通し、
日本では妻任せだった子育てのさまざまな問題に直面する。


「ロンドンに来て初めて玄と私との本当の関係が始まったといえる。
 それまではただ遊んであげる対象だった。
 私は子供というおもちゃを前に父親を演じていただけで、“一児の父”ではなく、
 “一児のサラリーマン”だっただけかもしれない。」
受験にも会社にも正解を出してきた彼が、
子育てに正解がないことに気づく瞬間。


父親の目線で描かれているものの、
母親の立場で見ても納得の内容だった。
印象的なのは、息子の行動に否定的な夫に宛てた妻の手紙。
・・・・・・これはわたしが母だからかな。


“早くしなさい” “ちゃんとしなさい” “いい子ね!”
この3つの言葉を言わないようにしようと心に決める。
これらは個性を抑え込んでします呪文だと著者は言う。

「どうして早くすることがいいのだろか。
 どうしてちゃんとしなくてはいけないのだろうか。
 そもそもいい子ってなんなのか」

朝食のとき、息子がトーストにちぎったハムやチーズを乗せているのを見て
“早くしなさい”と言ってしまいそうになる。
しかしそれが、
トーストの上に蝶を描いていたのだと知ってハッとするのだ。

もう少しで、息子のクリエイティブの芽をつんでしまうところだった。



子供と大人では時間の流れ方もスピードも違う。
大人の勝手でそれを変えてしまってはいけない。
日常で、ついついやってしまいそうな出来事だけに、
わたしもハッとする。


「父には何ができるか」と著者は問うていたけど、
“父”だけじゃなく、“母”だって同じなのだと思う。
子供を産んだ本人だし、母乳をあげられるのは母親だけど、
何ができるのかという点では、わたしもいつも考える。
まっ、母歴の短いわたしにとっては、
まだまだ課題がいっぱいで当然! いう感じだけど。




ところで。。。。。。。
ととさんもこれを読んだなら、
一児のサラリーマンじゃなく、一児の父になるべく
がんばろうと思ってるのかなぁ。
感想は聞いてない。
イヤ、聞けない。・・・聞かない。