エホバの証人の黒歴史となった大会 | JWは電気羊の夢を見るか

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エホバの証人とハルマゲドン

 

これまで出席したエホバの証人の大規模な大会の中で、

最も黒歴史となった「神の公正」大会

1988年夏のことです。

 

古い信者の方々は覚えていらっしゃるでしょうか?

その大会のプログラムで「悪名高い娼婦」の話がされたあと、

グロテスクな挿絵満載の「啓示の書 ― その壮大な最高潮は近い!

という新書籍が発表されました。

組織は「美しい挿絵」と自画自賛しました(怖)

 

大いなるバビロン(偽りの宗教・特に娼婦呼ばわりのキリスト教世界)は

滅びに定められていること。

諸国家は今やハルマゲドンに直面していること。

そしてキリストとその花嫁によるエホバの偉大な王国の支配は

壮大な最高潮を迎えようとしていること。

…を世の人々に告げ知らせる際、この本を用いてください。

と話されました。

 

 

*ちなみに

この本を初めて伝道で紹介し、組織の証言例の提案通りに

野獣の背で泥酔する娼婦の挿絵を見せた時の家の方の反応。

玄関先で正座して迎えてくださった上品で柔和な御婦人が

突然般若の顔になり激怒して

「他の宗教を尊重せず憎悪する、そういうところが大嫌い」

と追い返され、その後はこの本を伝道で紹介出来なくなり…

(わたしの黒歴史です💧)

 

 

 

 

そして、エホバの証人の黒歴史となる【決議文】が読まれ

聴衆の拍手により採択されました。

 

決議の全文⬇️

塔89 4/15 p. 18-19

 

 

(1)わたしたちは,大いなるバビロン,それも特にキリスト教世界が生ける唯一まことの神エホバのみ名にもたらした恥辱を忌み嫌います。わたしたちとしては,啓示 4章11節の言葉どおり,「エホバ,わたしたちの神よ,あなたは栄光と誉れと力を受けるにふさわしい方です」と,心をこめて断言いたします。

(2)わたしたちは,キリスト教世界がバビロン的な教え,特に三者一体の神,人間の魂の不滅,地獄の永遠の責め苦,火の燃える煉獄,聖母マリアや十字架のような像の崇拝などの教えを固守していることを忌み嫌います。わたしたちは,啓示 22章18節と19節に従って,書き記された神のみ言葉とその中に収められている事柄すべてをしっかり守ります。

(3)わたしたちは,キリスト教世界でごく普通の事柄とされている,進化論,輸血,堕胎,うそをつくこと,貪欲,および不正直などの,神の教えに反する見方や習慣を忌み嫌います。わたしたちは,自分たちの行なう崇拝や生き方の面では,わたしたちの創造者ならびに全能者であられ,その道が啓示 15章3節で,「義にかない,真実です」と言われているエホバ神を敬います。

 

(4)わたしたちは,分派主義,偶像礼拝,淫行,イゼベルの影響力,生ぬるい態度,用心を怠ることなどの点で,啓示 2章ならびに3章で七つの会衆に宛てられたイエスの音信に留意しようとしないキリスト教世界の態度を忌み嫌います。わたしたちは,「霊が諸会衆に述べること」を聞き,それに従います。

(5)わたしたちは,キリスト教世界とその僧職者たちの間に見られる不道徳な行為や何でも許容する態度を忌み嫌いますが,淫行の者,うそをつく者その他,同様の汚れたことを行ない続ける者は完全に滅ぼされると述べる啓示 21章8節のエホバの明確な裁きを歓迎いたします。わたしたちは,性,結婚,および家族生活に関する聖書の規準を心をこめて支持いたします。

(6)わたしたちは,大いなるバビロンの僧職者が,権力,富,および一般大衆を虐げて支配する力を得るため,世の支配者たちを大目に見て犯してきた何世紀もの長い期間にわたる霊的な売春行為を忌み嫌います。わたしたちは,啓示 18章4節の「わたしの民よ……彼女から出なさい」という,み使いの呼び声に従うよう,心の正直な人々を助けることを決意いたします。

 

(7)わたしたちは,今世紀だけで,戦争の犠牲者となった1億人以上の人々に関連して犯された,おびただしい血の罪を忌み嫌います。その主な責任は,政治強国と淫行を犯してきた大娼婦にあります。啓示 18章21節から24節にはっきり述べられているとおり,神が大いなるバビロンに対して司法上の処罰を執行する定められた時が近いことを,わたしたちは大変うれしく思います。

わたしたちは,エホバの証人として,1914年に『世の王国がわたしたちの主[エホバ]とそのキリストの王国となった』という事実を世界に発表することは喜びであり,特権であると考えています。(啓示 11:15)わたしたちは,大いなるバビロンに対して宣告されたエホバの裁きを知らせ,神のハルマゲドンの戦いが切迫していることを警告する点で,恐れずに前進する決意を抱いています。わたしたちは,従順な人類を祝福する「新しい天と新しい地」が近づいているという喜ばしいおとずれを大声で,また「あらゆる国民・部族・国語・民に」鳴り響かせることを決心しています。(啓示 14:6; 21:1)わたしたちは,このようにして音信が宣明された結果,あらゆる国民の中から来た300万以上の大群衆が,今や世界中でわたしたちと結ばれていることを大変うれしく思います。わたしたちすべては,中天を飛んでいるみ使いと共に,「神を恐れ,神に栄光を帰せよ。神による裁きの時が到来したからである。それゆえ,天と地と海と水のわき出るところとを造られた方を崇拝せよ」と宣言いたします。―啓示 14:7

 

 

 

 

キリスト教世界への攻撃的な態度・強烈な憎しみ。

出席した大会では、支部からの代表として

池畑重雄氏が決議文を高らかに読み上げました。

彼独特の話し方で、最大限の憎しみ怒りを込めた叫び声で。

耳がキンキンし、衝撃で背筋が凍り付きました。

聴衆は呆然とした雰囲気でシーンとなり、

最初は拍手が起きなかったと記憶してます。

同調を促され、ようやくパラパラと拍手が起きて

盛大な拍手になるまで少し時間が掛かりました。

周囲を見渡しながら言いようのない恐怖に包まれ

わたしの手はフリーズして拍手できませんでした。

 

JW出版物のどこにも記されてませんが、

この決議文は

政府機関各所とマスコミ関係・宗教関係に送付される

池畑氏はハッキリと言明しました。

もちろん、

どのメディアでも取り上げられず話題にもなりませんでした。

世紀末にエホバの証人は公安にマークされましたが、

狂信的で過激な決議文を政府に送付する宗教なら当然でしょう。

 

この時わたしはまだ言語化できなかったけれど、

この宗教に「強烈なカルト臭」を感じ取った瞬間でした。

 

 

 

大いなるバビロンへの憎悪とその滅びを宣言する決議は、

1963、1969、1988年の大会で採択されたようです。

とある方のブログを読んでいて、突然思い出したんですが。

88年の決議文を実際にこの耳で聞いた時から36年経ち。

現状どうなっているでしょう?

 

啓示の本は大幅に改訂された挙句、廃版になりました。

神の王国支配の最高潮?…全然来てませんね。

組織も今や

あの大会での決議文を全く話題にもせず、お得意の自画自賛もせず。

最近の信者さんは全く知らないのでは?

まるで無かったかのように、黒歴史になっていますね。