組織が倒壊したらどうなるの? | JWは電気羊の夢を見るか

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エホバの証人とハルマゲドン

 

組織が無くなったら

エホバの証人はどうなると思いますか?

その時、あなたはどうしますか?

 

高校生の時のことです。

バプテスマの討議中に、

オリエンタル長老(仮名)から受けた質問です。

 

 

 

「ええっ?組織が無くなる?そんなことあるんですか!」

「ありますよ。」

 

政府によって壊滅させられることも有り得る。

いずれにしても

エホバの証人が組織されている目的は、

全世界で宣べ伝える活動を一致して行うため。

(組織の本にも書いてある)

だから、その活動が遂行された時に組織は必要なくなる。

と、80年代の見解での説明だったと思います。

 

 

「え、じゃあエホバの証人はどうなるんですか?」

「わたしはどうしたらいいんですか?」

 

この時オリエンタル長老は、

燃えるようなビームを瞳から放ちながら言いました。

 

組織がなくなっても、エホバの証人はなくなりません

エホバの証人とは、あなたとエホバの縦の関係だから。

もしも組織が突然無くなったら、

近くで集まれる仲間と少人数でも集まりあって

一緒に祈り歌い、聖書を読んでください。

聖書の言葉を知らない人に伝え続けてください。

もしも全世界でたった1人、あなただけになったとしても。

 

 

凄い衝撃を受けました。エホバの証人の真髄を教えられて。

禁令されようが組織が無くなろうが、隠れてでも集まり合い宣べ伝える

末端で純粋に真面目に信じているエホバの証人とは、そういうものです。

現代ならネットでも仲間と繋がれるし、独房とかでない限り

コミュニティが絶たれることはないでしょうね。

 

 

 

では現在

日本で宗教に解散命令が出されたら、実際どうなるんでしょう?

これまで解散実例は2つだけ、オウム真理教と明覚寺だそうです。

 

 

 

 

よく誤解されますが、解散命令が出ても「宗教団体」としては存続可能です。

解散命令が意味するのは、

税制上の優遇措置を受けられる「宗教法人格」の剥奪です。

と説明されていました。

 

 

宗教法人と宗教団体は違うんですって。

わたしもあなたも誰もが教祖になって「宗教団体」は作れます。

解散命令が出せるのは「宗教法人」のみ。

オウムの思想を継承する様々な分派でさえ、

「宗教団体」として解散させるのは相当難しいそうで実現していません。

もし、エホバの証人が宗教法人として解散しても

宗教団体として活動は続行でき

真面目で純粋な末端信者が地下活動に追い込まれるわけじゃないんですね。

 

 

 

この資料を読んで、わたしのスタンスがちょっと変わりました。

これまでは解散にまでならなくても、

これだけ社会問題になれば新たに信者になる人も減るだろうって。

国会で首相の発言まで引き出せたんですから。

エホバの証人における児童虐待の問題をめぐり

「宗教の信仰といった背景があったとしても、決して許されるものではない」

って。

放っておいても、この宗教は先細って行き

数十年後には自然に消滅するんだろうな、って。

 

 

でも、

一番に考えたいのは、やっぱり虐待被害者の救済

謝罪とか解散とか、公に形になるものがあれば

気持ち的に何かしらの区切りのようなものを付けられるかもしれないし。

いま辞めたくても抜けられない2世たちが、

解散をキッカケに辞められるかもしれないし。

それに

子どもへの宗教的な虐待や、人権侵害が行なわれ続けてること

小児性愛者にとってパラダイスのような仕組みのままの組織が、

税制上優遇されているのはどうなんだろう?って思いますね。

 

 

解散というのは、かなりハードルが高いようですけど。

裁判など継続的に注目され続けることは、大切だと思います。