ケミの今回の血便・吐血の時に行った応急処置をメモしておきます。


ケミの症状(時系列箇条書き)

・ダルそう

・動きが鈍い

・ご飯もおやつも匂いを嗅いで拒否

・嬉しい時寝たまま尻尾だけで喜ぶ

・主人に寄り添う

・人から隠れようとする(吐く場所を探している)

・吐く(胃)

・主人に甘える、離れない

・吐く(腸)

・呼吸が荒くなる(心拍正常)

・肩で息をする(心拍正常)

・皮膚が赤くなる(熱っぽい)

・時々、横隔膜がひきつり吐き気を伴う

・過呼吸気味になる(吸う方が多くなる)

・気道が狭くなり音が鳴り始める

・小さな声で「うーうー」とうめき始める

・血便

・挙動が不審になる(主人の体にしがみつく)

・過呼吸(心拍ちょっと早い、興奮?)

・落ち着きがない(寝ては歩きの繰り返し)

・お腹が張っているのに気づく

・おならの連発(1時間後くらいには張りはおさまる)

・上記の症状を繰り返す

・過呼吸(落ち着いている時2秒に1度くらい)

・過呼吸(発作的に1秒に1度くらいになり瞳孔が開く)

・口が乾いてくる(何度も水をがぶ飲み)

・舌の色がピンクから白っぽく変化

・鼻は湿っている

・涙がひどい

・皮膚の色が白い(体温が下がる、心拍正常な気がする)

・少し震え(痙攣ではない)

・吐く(腸、血液混じり)

・吐血(真っ赤)

・地震のせいもありブルブル震える

・気分的に元気な表情が戻り始める(横になってるけど)

・テンションが上がって元気っぽい(出かける準備を始めたせい)

・キャンキャン興奮(喜んでいる)

・吐く(腸、暴れたせい?)

・ウキウキ気分で病院へ


以上



普段のケミ健康バロメーター

1) 私(主人)にピッタリ寄り添い離れない時は、吐く・下痢いずれかの症状が出ること

お客さんが来たり、雷が鳴ったりと不安なことが起こると、どんなに遠くにいても私のところへ走って逃げてくることから、不安状態になると主人に守ってもらおうとするようですね。


2) 吐く時は必ず物陰に移動します

これは動物の習性でしょうか?

ケミはどうやら吐く姿を見られたくないようですね。


3) 普段から過呼吸発作はあるので、心臓の鼓動の早さと呼吸回数は把握しています。

ケミは今まで3度過呼吸で意識を飛ばしています。

メカニズムはよくわかりませんが、不安とかストレスに弱いっぽい(ケミの場合)。

息がしにくくなると吐くよりも吸う方が多くなってきます。

心拍を図るのはどうしても無理があるので、1分間の呼吸回数は把握しておいて損はない。

とりあえず呼吸リズムだけでも覚えておくと異常に気付きやすい。


4) 素人は感覚に頼るだけですが、体温には注意

どこをどう見ればいいのか分からないけど、皮膚の色にも少し反映される。

脇の下に手をあて、自分の手が汗ばまないと正常、汗ばむと熱っぽい。

お腹に手をあてて、こちらもやっぱり普段の暖かさとの比較になる。



ケミの場合の応急処置

医療的メカニズムの知識はありません。

ケミの症状から見られる私の対処です。

A) 不安やストレスにさらされると体を触ってほしがるため、常に体をなでる。

止めると体に上りついてきます。

同じ個所をなでていると嫌がるので、顔や耳、鼻や顎、足や手、お尻や尻尾となでる個所を変える必要がある。

なでながら、たまに心臓の位置で静止して鼓動を確認したり、腸の動きに以上がないか見たり、震えや痙攣の兆候を察知!


B) 胃の内容物を吐く場合には、水を飲ませるだけ

胃の嘔吐の場合は、案外吐いたらスッとする。

しんどいなりにも、その後は少し落ち着く。

詰まってる場合は、背中をさすったり前に倒れないよう支えてあげると吐きやすい。


C) 腸から上がってくる嘔吐は……

かなりつらい。

上がりきらないと吐けないので、過呼吸を伴う。

腸や横隔膜など内臓の収縮がみられるので、呼吸が止まります。

パニックを起こすとそのまま発作の危険もあるので、声をかけて落ち着かせながら吐かせます。

ケミの場合、自ら水をがぶ飲みします。

脱水がすごいんでしょうね。

かなり体力を消耗します。


D) 過呼吸の時はとにかく落ち着かせる

実は私も「過喚起症候群」でちょっとしたことで過呼吸発作を起こしやすいんですね。

だから多少つらさは分かります。

呼吸過多といっても、種類がありますからどんな状態かを見極めるのが重要。

呼吸が荒い状態と過喚起の違いは、吐く回数が増えるのか吸う回数が増えるのかなんですね。

(医療知識ではないですよ、経験論です)

吐く回数が増えると酸欠になって呼吸困難を引き起こします。

吸う回数が増えると体内酸素は増加するため吸えなくなるのでもっと吸おうとして悪循環で心拍が上がりパニック状態となり発作、ショック状態と人の場合は進行します。

過喚起症候群は死なない病気とも言われていますが、酸素過多状態です。

なので、紙袋を口にあてて二酸化炭素を吸うと落ち着いてきます。

でも、犬の場合はちょっと違うみたい。

うーん、医学的なことはよく分からないんですが、犬の過喚起は紙袋を使って二酸化炭素を吸わせることは酸欠につながるようで逆効果、落ち着かせることが一番ベストなようです。

とはいえ、ケミの場合は過喚起で発作を起こし意識を飛ばしてしまいます。

ケミの場合、まず普段のケミの呼吸の早さ、もしくはそれよりも遅い呼吸を私がしてお腹をそのリズムでポンポン軽く叩きます。

呼吸は出産時の旦那さんのように、手は赤ちゃんをあやすようにです。

不安からくる過喚起の場合には、これで落ち着いてきます。

ちょっとパニック状態の時(目を見開いている時)は、鼻を塞いで離す、塞いで離すで、強制的リズムで呼吸させます。

するとそれに合わせて呼吸をし始めるので徐々に落ち着いてきます。

この時、心臓の鼓動も聞いておきます。

興奮状態の時は何をやっても効果はないっぽいです。

話しかける、体をなでるでケミ自身が主人を頼りにした時、効果を発揮します。

助けを求めるかんじでしょうか、甘えてきている状態だと落ち着くのも早いです。

それでも落ち着かず、発作を起こし始めてピーピー喉が鳴ってきたら、気道を確保します。

こうなると今度は酸欠になり、呼吸困難に陥ります。

横にさせて顎を上げるとピーピーが止まります。

ケミはしつけで、「うー」というと顎をあげられます。

過呼吸癖があるからしつけましたが、普段から顎を上げるしつけをしておくと素直に応じてくれます。

最初、苦しいからか体を丸めるので余計に呼吸が小さくなって意識が飛びました。

顎をあげようとするとすごい抵抗しましたので、しつけておくといざって時に役立つと思います。

万が一の時は人工呼吸も忘れずに!ですが、ケミはまだそこまで行ってません。

これはあくまでケミの「過喚起」の対処法ですべの犬に通ずるかは責任持てませんし、「呼吸困難」の場合の対処法ではないという違いは理解しておいてください。


E) ショック状態を防ぐ・・・

嘔吐・下痢・出血が続くと、ショック症状の兆候が現れ始めます。

ケミの場合、脱水症状が現れ始めてでも結構な量の水を飲んでいたので大丈夫そうだなって思ってたけど、結果全然足りなくて酷い脱水状態が認められました。

水を飲むだけじゃ防ぎきれないみたいですね。

応急処置としては、蜂蜜を犬の上顎に塗ってあげると水を飲むだけよりかはマシとのこと(獣医意見)。

と言っても遅らせるくらいの処置程度だそうです。

今度からは蜂蜜対処法を覚えておかないとね。

ケミは「あーん」というと口をあけるようにしつけていますが、舌が白っぽく変化してましたね。

なので喉が乾いてるんだなー程度に考えてて、もっと慎重になるべきでしたね。

目も乾くらしいですが、ケミの場合は涙があふれていました。

脱水症状は、口と目に現れやすいそうで私はいつもこの2つをチェックしています。

体温が下がってくるので、温めます。

興奮状態では体温がグーンと高くなって体をなでていると私の手が汗ばみますが、それを超えると冷えてきます。

ケミの場合ですが、手とかが冷え始めてあまりうまく歩けなくなってましたね。

体はいつもと同じくらいに感じて、冷えといっても冷たいわけじゃなく微妙な感じなんですが、体温の低下は感覚で結構わかります。



病院へ行って新たに学んだこと


ケミの獣医さんが小型犬のスパルタ食事のしつけを推奨しないのは、こういった最悪の事態が非常に多いことからです。

簡単なメカニズムとして

食べないことで、内臓機能が低下します。

でも命を危機を感じて少し口にするようになりますが、内臓機能が低下しているので消化不良を起こします。

するとさらに食べなくなります。

スパルタで水しか与えない状態が続くと、さらに内臓機能が低下します。


犬にもよりますが、ここでしつけ成功すれば栄養不足も解消され回復に向かうでしょうとのこと。

だけど、このまま食べられなく犬がいることも確かで、内臓機能の低下が激しい場合は悪循環から抜け出せないんですね。


「贅沢病」という言葉がありますが、贅沢なのか内臓異常かを気付けるのは飼い主さんだけなんです。

ケミの場合は微妙なところでした。

家族の中で甘いのは私の父だけなんですね。

ご飯をたべないとおやつを与えてカロリーを取らせようとします。

ご飯をたべないとおやつをフードに混ぜようとします。

ケミは、そんな父の行動をよく理解していて、ご飯の時、父に駆け寄っておねだりをします。

お腹がすくと父の所へ行きます。

でも、私がじーーーーーと見つめると諦めますけどね。

ケミは同時に、ご飯を食べないとご褒美がもらえないことも理解しています。

おねだりはするけど、もらえないことが分かるとご飯を食べるようになります。

おやつの主導権をにぎっているのが私だと気付くと賢くなります(笑)

多分多少の贅沢病ではありましたが、ケミの場合まったく食べないというのは内臓異常と気付いてあげるべきだったんですね。


内臓異常で食べないとどう進行していくかというと、今度は栄養の吸収率が悪くなってきます。

つまり食べても太らないし、食べても栄養にならないので内臓機能は低下したまま回復はしません。

頑張ってたべたところで、出るばっかり。


今度はろ過機能も低下してきて、体内に老廃物がたまってきます。

ケミはこの時点で血便・吐血となりました。

血液検査だけの結果で、詳しい検査結果はまた後日なんですが、少なくともこれだけの異常が認められたわけですね。


したがって、ケミの獣医さんは、小型犬に関して常日頃から少しでもドッグフードを口にすることを推奨しています。

食べなかったら片づけるというしつけができればそれでいいけれど、出来ないのなら無理はさせない。

また、信頼のおけないフードでは食べても吸収率が悪ければ同じ結果になるので、フード選びは慎重にしてほしいとのこと。

栄養のバランスのとれたフードでも食べて消化されて、しっかり吸収するか、その吸収率が重要だそうです。

といっても素人には難しい判断ですけどね……。


退院後、自宅でフードを食べる治療をすると獣医さんは言っていましたが、詳しくはまだ聞いていません。

新たな出発!

これでフードをしっかり食べられる子にしてあげたいです。