ここ最近、ケミはずっと食事をしていません。

7月末に結石尿検査をしたので、それからですね。


この10日間、ケミは朝の散歩以外はずっと寝てました。

遊びにも興味を示さず、おやつを目の前においても食べない、食事の時間は立ちあがろうともしない。

ま、たまーに、3日に1度くらい、3口ほどご飯だったりおやつだったりを口にしていたのかな。


もう普段からこんなんで、全く体調不良に気付かなかったんですが、昨日大事が起こりました。


まぁ、元気っちゃー元気だったんですよ。

1日中寝てますが、私が部屋を移動するときには走ってついてきて尻尾ふってってね。

散歩も元気よく走ってました。


で、いつものようにご飯を食べずに寝っぱなしだったわけですが、深夜2時、むくっと立ち上がり部屋中をうろうろしたかと思うと、ゲロッと吐いちゃいました。

色は黄色かったですね。

当然、何も食べてないのでどろどろの泡のようなものです。


背中をさすってあげていると、コテンッとその場に倒れこみます。

呼吸は荒くて、なんだかまだ吐きそうな感じです。


むくっと立ち上がったかと思うと、今度は白色の泡のようなものを吐きました。

多分、腸から上がってきているんだと思いますが、過呼吸気味に吐き気が続き、横隔膜付近が大きくひきつっています。


その後、5回くらい吐き気が押し寄せてきますが、何も出ず、出ないので過呼吸になります。

少しパニック状態で過呼吸が呼吸を狭め、ヒューヒュー言いながら息を吸おうとする様子が伺えます。

「大丈夫よ」って声をかけ、背中をさすっていると徐々に落ち着きをとりもどすのですが、小さな声で「うーうー」ってうめき声を上げます。


とてもつらそうでした。

添い寝してあげると安心して呼吸も整いねむってくれるのですが、また吐き気がおそってきます。


深夜3時頃かな、慌てて起き上がりトイレに向かったケミですが、出てきたウンチは下痢で半分は真っ赤な血便。

ウンチをする時、「キュイン」って泣いてました。


とりあえずお尻の血を洗って寝かせようとしました。

この辺りには病院がないんですよ。

でも、また過呼吸になり始めて、またパニックを起こしてるようで、私にしがみついてくるばかり……。

不安なのか、私から離れてくれませんでした。

ネットで調べると、一番怖いのがショック状態で、ショック症状は死に繋がります。

なので、何とか落ち着けさせたいのですが、過呼吸が収まらないんですよね。


逆の発想で、ちょっと遊んじゃおうか的に「ケミ~ごろ~ん」と言いながら、楽しませようとするとケミは呼吸を徐々に落ち着かせながら私の顔をじっと見ていました。

ゴロンしたまま(へそ天)、ケミは気持ちよさそうに目をつむっています。


その時きづいたのですが、ものすごくお腹が張っていました。

みぞおちがどこにあるかわからないくらいにパンパン。

そしたら、ケミがリラックスし始めてちょっとしたくらいから、「ぷ~~~~」「ぷすすすす」って、ケミのおならの連発(笑)

しばらくするとお腹の張りもよくなって、どうやらガスがたまっていたみたい。


その後は、落ち着いているようでしたが、たまに過呼吸になったり「うーうー」うめいていました。

「朝の10時まで頑張ろうね」って、ずっと背中をさすってあげてると落ち着くみたい。


朝の5時です。

急に起きだして、走り出したかと思うと、また吐き気です。

始めは、透明っぽい白色の泡のようなものを吐いてましたが、最後に真っ赤な血も少し出てきました。

吐血です。

そして、汚物処理をしていると隣でまたケミは吐き気におそわれ、今度は真っ赤な血を吐きました。

ケミが耐えられるのももうそろそろ限界かも……。


と、思っていると今度は地震ですよ!!

静岡震源の地震が関西にまで伝わってきました。

ものすごい静かで大きな揺れ。

例えるなら、船みたいにゆ~らゆ~ら、旋回するような変な地震。

酔いそうです。


この地震で、家族がみんな起きだしてきて家族がケミの吐血を知ります。

それから家族も眠れないみたいで、みーんなケミを看ていました。


ケミは眠ることができないのか、ゆっくりゆっくり部屋を歩き回っては、パタンと倒れます。

そんなケミを見ていたら、時刻は朝の8時半。

病院へ行く準備を始めると、またケミがゲロゲロー。

今度は、白色の泡でした。


10時、1番乗りで診てもらいます。

とりあえず、血液検査。

それから検便。

検便は、ほぼ血でしたね……。


血液検査の結果は、血漿蛋白量が5.2と少なく、尿素窒素が32とかなり多い、そしてGPTが倍以上の137を示していました。


ウイルスやガンなどの病気がある場合には、ぐーんと白血球がはねあがるそうですが、ケミの場合は正常値。

上記の数値だけに以上がみられるということは、病気などで内臓が弱っているのではなく、内臓が弱ってきているから異常が出ていると考えるのが妥当とのこと。

つまり、ケミの場合、食べないことによる栄養不良で、内臓機能が低下しトラブルを起こしているということ。

悪循環の結果です。

デトックスができずに、体に毒素がたまり始めている状態です。


加えて、かなり重度の脱水症状を引き起こしていました。

夜からしてないおしっこですが、膀胱は空っぽ。

腸内も空っぽ。

お腹にはな~んにも入っていない状態でした。


実は、水はかなり飲んでいて、昨晩もえずきながらもしっかりごくごく飲みすぎくらいの勢いでのんでたので、脱水しているとは思いませんでしたよ。

熱っぽかったので、喉が乾いてるんだなー程度でしたしね。

もう思いっきり水を飲んでも追いつかないくらいの脱水だったようです……。


まぁ、ここまで来たら言うまでもなく入院です。

最低2泊3日だそうです。

点滴と栄養を与えて、血便を治すこと、内臓機能を正常にまで戻すこと、栄養状態を回復することが入院の目的だそうです。

それと、詳しい内臓検査とね。

退院後は、自宅にて食事ができるようになるという治療をするそうです。


ただ、ストレスもよくないのであまりにも家に帰りたがる場合には、自宅療養も可能だけど1泊はして血便だけでも治してあげたいとのことです。


今まで血液検査されても看護師さんと遊んでいたケミだったけど、獣医さんが「入院だね」って言ったら、ケミは急に私によじ登ってきて離れようとしませんでした。

「入院」なんて言葉はじめてきいたのに、雰囲気で分かるんですね……。

看護師さんに抱かれ、私の方に手を伸ばしバタバラ暴れて抵抗していました。

「泣くかも……」って言ったら、先に病室へ運びましょうかって、ケミとは少し早いお別れです。


入院の手続きをして一人で家に帰りました。

家のなか、静かなもんですね……。

ほんっと、毎日やんちゃばっかりしてるから、静かすぎ。


明日、面会に来るように言われたので、差し入れを持って面会に行きたいと思います。

泣いてないと良いけど……。

早くよくなってほしいです。