それからすぐに真島と桐生は「琉道一家」の組事務所を訪ねた、琉球街のアーケードを抜けたところにある、「琉道一家」。玄関の引き戸を開けて入ると
「桐生の兄貴!」
ちょうど玄関に出てきた力也が出迎え、そして傍らにいる真島に気づき
「あっ 昼間はお世話になりました!」
と、頭を下げ・・。
「ええて、ええて、それよりあの金髪のあんちゃん大丈夫なんか?」
「はいっおかげさまでなんとか」
話ながら力也は桐生と真島を中へと招き・・。
「名嘉原の具合はどうだ?」
「先週よりはだいぶマシになったみたいなんですが、まだ立てなくて」
名嘉原は所謂ギックリ腰をやらかしてしまい、床に臥せっていた。
「親父!入ります!」
部屋のふすまを開けると布団に横になる名嘉原と看病をする咲の姿があった。
「おおっ兄弟!どうした?」
「どうだ腰の具合は?」
「ああ、だいぶ楽になってきたような気もするんだけどな」
と言いながら起き上がり・・。
「無理するな」
桐生はそのままと制したが、大丈夫と正座をし
「ところで・・そちらさんは?」
真島を見やると
「東城会直系真島組の組長だ」
「そや、真島吾朗や~よろしゅうなあ」
桐生の紹介にまたあの人を食ったような笑みを浮かべ、ヒヒッと笑い
「真島組長、俺はこの琉道一家を束ねてる名嘉原と申します。以降、お見知り
おきを」
と頭を下げ・・。ここで咲がサンピン茶を持ってきた、茶托に乗ったガラスの湯呑をそれぞれかれらの前に置くと、ペコリと一礼して退室し・・ジャスミンの香りが立ちのぼる・・。
「ところで兄弟、今日はただ見舞いにきてくれたってワケじゃあねえんだろ?」
「ああ、公設市場でちょっとしたケンカがあってな」
「知ってるぜ、幹夫がケガさせられた」
「相手の極道は東城会の3次団体岩城組だ・・ただのケンカならまだいいが、
琉道一家のシマを荒らしに来ているのなら、また兵隊を送り込んでくるかもしれない」
「内地の極道がなぜわざわざって感じがしねえでもねえが・・用心するに越したことはねえな・・」
「まあ、滅多なことはないだろうが・・もし、連中がまたほたえるようなら俺も
協力するぜ」
「桐生ちゃん、俺もおるで!」
「兄弟、真島組長、すまねえ・・恩に着るぜ」
「ええて、ええて、何にもなけりゃあそんでええことや・・連中案外旅行に来とるとかそんな理由かもしれんしなあ~」
「それにしては、しつけのなってない連中だがな・・」
桐生は苦笑し、よく冷えたサンピン茶を飲みほした。
待続(つづく)
後書き
先日発表された「龍が如く6」ですが、真島の兄さんは当然の如く出演するようで、よかった。
で、次に気になるのは一体どういった役割が与えられてるのか???ってところですよね~。
「セガ生」では既存のキャラについては「おいおいと明らかに~」みたいなことを
名越氏が言っていたので、まあその辺を楽しみにするしかないって感じです。
冴島さんはどうなるんだろなあ~?「龍が如く維新」以来・・・になるのかなあ
もし出るとしたら。
髪は坊主のままかな?それとも4の時みたくロンゲかな?私はロンゲの冴島さんが好きなので、ロンゲを希望!!です。