私は、出場人数が多く、且つ広い体育館で開催される大会に出場し、プレーをする事に苦手意識を持っていました。
なぜなら、自分のプレーがなんだか小さくなった感じがして、普段より自分が弱くなったように思えたからです。
具体的にどのように感じていたかというと
・自分の打球したボールが非常に遅く感じる
・相手の打ったボールの返球が難しくなる
それは、きっと大きい大会で気持ちがナーバスになっているからだと、自分では思っていました。
過度に緊張することがないように工夫すれば、解決できると安易に考えていました。
ですが、それは自分の思い違いでした。
別の明確な原因があったのです!
原因は、打球音でした。
大きな体育館で開催される、大規模な大会を想像してみてください。
① 広い空間なので、自分の打った打球音があまり反響しない。
⇒普段、私は比較的狭い中規模の体育館等で練習しているため、広い体育館では、自分の打球音が聞きづらく感じるのです。
私は、無意識のうちに自分の打球音が、いつもと違うことに対して、
『今日の自分のフォアドライブは走っていない』
『いつもと違う、調子はイマイチだ』
こんなふうに、勝手に誤った自己判断をしていたのです。
②出場選手が多ければ多いほど、まわりの音が大きくなる。
⇒体育館にいる人の数が増えると、それに比例して音が大きくなります。そうなると自分の打球音も確認しづらくなりますし、更に相手の打球音も聞きづらくなってしまいます。
相手が打ったボールの打球音は、ボールの回転やスピードなど判断するのに非常に重要です。
相手の打球の性質を判断する材料がいつもより乏しくなっているのに、普段と同等のプレーをするのは難しくなります。
この原因に気づかないまま、普段のプレーが出来ないと感じた私は、自分の精神状態(緊張している)が、原因と考えていました。
この事実に気が付いたキッカケがありました。
それは、数百名の選手が出場する団体戦に出場した時のことです。
大きな体育館で、出場者数の多いこともあり試合の序盤は、いつものように調子があがらないまま、ぐだぐだの試合をしていました。
ところが、所属のチームは順調に勝ちあがり、午後の試合で、試合前の乱打を対戦相手としていた時のことです。
自分の打球音が、まさに普段の力が出せている時の打球音なのです!
その試合は、その日初めて満足のいく良いプレーが出来て、快勝する事が出来ました。
午前中も、調子が悪いのではなく、打球音が聞きづらいので、勝手に自分が調子が悪いと思っていただけなのでした。
そして、午前中と午後の違いを考えてみると、
・試合する台が、体育館の端っこで自分の打球音が良く聞こえる環境であったこと。
・午後になり敗退した選手は帰宅し、人の数が大幅に減少しており比較的静かであったこと。
このような事から、何気なく『聞いて』いた打球音の重要性に気づくことができたのです。
原因が明確になれば対策も立てられます。
原因が、自分の精神面でないのであれば、相手も条件は同じです。
苦手と思っていた大きい体育館でも、しっかり打球音を『聴いて』、少しでも良いプレーが出来るようにしようと思いました。
以上、少し長文になってしまいましたが、みなさまの参考に少しでもなればと思い書きました。