*七番札所*
大和国 東光山龍蓋寺(岡寺)
◆◇ご本尊さま◇◆
ニ臂如意輪観世音菩薩
塑像としては、日本最大
如意輪観世音は六臂の像が多いが、ニ臂像
右手に施無畏印 左手に与願印
◆◇ご真言◇◆
おん はんどめい しんだまに じんばら うん
◆◇ご詠歌◇◆
けさみれば 露岡寺の 庭のこけ
さながら瑠璃の 光なりけり
◆◇ご由緒◇◆
*登場人物*
・義淵僧正:伝説にみちた人 生年不詳(?~728)
寂聴巡礼によると・・・
義淵の俗姓は市往(いちき)
市往氏は百済聖明王の後裔とされている。
渡来人の家系ということになる。
◎●義淵僧正の伝説●◎
*登場人物*
・大和国高市郡に子供に恵まれない夫婦
・赤子:観音さまの申し子 後の義淵僧正
・天智天皇
・草壁の皇子(天武天皇の皇子)
夫婦が日々観音さまに子が授かるように祈り捧げていた。
↓
ある夜、突然子供の泣き声が聞こえる。
夫婦が表に出てみると、柴垣の上に白い布に包まれた赤子がいた。
中に連れて入ると馥郁(ふくいく)たる香り(よい香りがただよっている)が家の中にみちた。
↓どんないい香りやったのかなぁ?
その後この夫婦に養育された。
天智天皇に引き取られ、岡宮で天武天皇の皇子、草壁皇子とともに育てられた。
↓
後に義淵僧正はこの地を与えられ、龍蓋寺を建立
(およそ1300年前、天智天皇の勅願)
開祖 義淵僧正は法相宗の祖(新羅の智鳳から伝えられた。)
その門下には
東大寺の基を開いた良弁
菩薩と仰がれた行基
その他にもおよそ奈良時代の高僧(玄昉・良敏・道慈・道鏡)といわれる人々
◆◇白洲正子さんの西国巡礼◇◆
・・・弘法大師が、三国(印度・中国・日本)の土砂をもって、丈六の如意輪をつくり、その中におさめたと伝えられている。むつかしい密教の教義をひかなくても、日本人として一番美しく大切なものを、秘めておきたくなった気持ちはよくわかる。
その丈六の塑像が、現在、寺にある本尊である。大きい上に、お堂がせまく、昔は暗かったのでよく見えなかったが、今は蛍光灯がついて、心ゆくまで拝観できる。うしろの光背の絵もよく残っており、白っぽい色の、堂々としたお姿である。
そこから少し登ったところに、奥の院がある。小さな鳥居が立ち、その奥に誰れのものとも知れぬ石窟がある。古い寺にこうしたものが、必ずあるのはおもしろい。観音さまとは要するに、自然宗教の生ま生ましさを、優美な衣で包んでくれる有難い存在なのだろう。
◆◇瀬戸内寂聴さんの寂聴巡礼◇◆
何時訪れてもたった今掃除が終ったというように箒目もすがすがしく清浄で、季節の花々が咲きほこっている。
門の中に入ると、整然とした感じだが、やはり飛鳥の寺らしく、けっしていかめしい感じはなく、どこか人なつかしい雰囲気があるのは、札所としての性質からも来るのだろうか。
どきっとするほど力強く、思わず掌を合わせずにいられないような堂々とした威厳に満ちた表情をして、きっと前方を見つめていられる。あの小さな可愛らしい金剛仏と、全く対照的である。
あの可憐な金剛仏のイメージを抱いてはじめて訪れたとき、いきなり、この巨大な仏像に出逢い、その力に打たれた衝撃は忘れられない。
- - - - - - -
◆◇参拝日時◇◆
平成21年 7月28日
◆◇感想◇◆
岡寺は 厄年にお参りさせてもらったりしているので
新鮮味に欠けるといえば そうなんですが
今日は 岡寺の奥の院のお参りは 初めて
奥の院に行く途中に 滝もありました
石窟に入ろっかどうしよっか?と 足がすくみ、一瞬ためらいましたが
こっちのおいで~って 言ってくれてはるような気がしたので
ススス~っと 石窟の内部に入って どなたをお祀りされてるのかわからんかったのと
暗かったのもあって 光明真言をお唱えさせてもらいました。
でも この仏さんいったい誰なんですか???
気になる~っ!
内陣の上のほうに お不動さんと愛染さんいはってんねぇ
何回も行ってんのに 実は よく見てないンですわ 私・・・
お不動さんと 愛染さんの真ん中に 如意輪観音さんいはるし~
あれぇ~??? 高野山の大師教会の空海さんとおんなじ配置やね
それに 内々陣に入ったのも初めて
内々陣には 花山法皇の手形ってのもあるんやけど・・・
そんなんに触っていいんですか?~いいみたい
まさか こんなとこに 役行者さんがいはるとは~~!!
奈良の山には 役行者さん縁のとこ いっぱいなんやろうなぁ
- - - - - - -
◆◇参考書◇◆
*西国三十三所結縁御開帳公式ガイドブック (総合編纂第二出版部ピース)
*はじめての西国三十三所巡り (NHK趣味悠々)
*白洲正子さんの西国巡礼
*瀬戸内寂聴さんの寂聴巡礼 (集英社文庫)
*高田好胤「観音経」法話
*続・高田好胤「観音経」法話 偈頌(げじゅ)の巻
*特別展 西国三十三所 観音霊場の祈りと美
*西国巡礼慈悲の道
◆◇参考サイト◇◆
*西国三十三所巡礼の旅
http://www.saikoku33.gr.jp/
*岡寺
大和国 東光山龍蓋寺(岡寺)
◆◇ご本尊さま◇◆
ニ臂如意輪観世音菩薩
塑像としては、日本最大
如意輪観世音は六臂の像が多いが、ニ臂像
右手に施無畏印 左手に与願印
◆◇ご真言◇◆
おん はんどめい しんだまに じんばら うん
◆◇ご詠歌◇◆
けさみれば 露岡寺の 庭のこけ
さながら瑠璃の 光なりけり
◆◇ご由緒◇◆
*登場人物*
・義淵僧正:伝説にみちた人 生年不詳(?~728)
寂聴巡礼によると・・・
義淵の俗姓は市往(いちき)
市往氏は百済聖明王の後裔とされている。
渡来人の家系ということになる。
◎●義淵僧正の伝説●◎
*登場人物*
・大和国高市郡に子供に恵まれない夫婦
・赤子:観音さまの申し子 後の義淵僧正
・天智天皇
・草壁の皇子(天武天皇の皇子)
夫婦が日々観音さまに子が授かるように祈り捧げていた。
↓
ある夜、突然子供の泣き声が聞こえる。
夫婦が表に出てみると、柴垣の上に白い布に包まれた赤子がいた。
中に連れて入ると馥郁(ふくいく)たる香り(よい香りがただよっている)が家の中にみちた。
↓どんないい香りやったのかなぁ?
その後この夫婦に養育された。
天智天皇に引き取られ、岡宮で天武天皇の皇子、草壁皇子とともに育てられた。
↓
後に義淵僧正はこの地を与えられ、龍蓋寺を建立
(およそ1300年前、天智天皇の勅願)
開祖 義淵僧正は法相宗の祖(新羅の智鳳から伝えられた。)
その門下には
東大寺の基を開いた良弁
菩薩と仰がれた行基
その他にもおよそ奈良時代の高僧(玄昉・良敏・道慈・道鏡)といわれる人々
◆◇白洲正子さんの西国巡礼◇◆
・・・弘法大師が、三国(印度・中国・日本)の土砂をもって、丈六の如意輪をつくり、その中におさめたと伝えられている。むつかしい密教の教義をひかなくても、日本人として一番美しく大切なものを、秘めておきたくなった気持ちはよくわかる。
その丈六の塑像が、現在、寺にある本尊である。大きい上に、お堂がせまく、昔は暗かったのでよく見えなかったが、今は蛍光灯がついて、心ゆくまで拝観できる。うしろの光背の絵もよく残っており、白っぽい色の、堂々としたお姿である。
そこから少し登ったところに、奥の院がある。小さな鳥居が立ち、その奥に誰れのものとも知れぬ石窟がある。古い寺にこうしたものが、必ずあるのはおもしろい。観音さまとは要するに、自然宗教の生ま生ましさを、優美な衣で包んでくれる有難い存在なのだろう。
◆◇瀬戸内寂聴さんの寂聴巡礼◇◆
何時訪れてもたった今掃除が終ったというように箒目もすがすがしく清浄で、季節の花々が咲きほこっている。
門の中に入ると、整然とした感じだが、やはり飛鳥の寺らしく、けっしていかめしい感じはなく、どこか人なつかしい雰囲気があるのは、札所としての性質からも来るのだろうか。
どきっとするほど力強く、思わず掌を合わせずにいられないような堂々とした威厳に満ちた表情をして、きっと前方を見つめていられる。あの小さな可愛らしい金剛仏と、全く対照的である。
あの可憐な金剛仏のイメージを抱いてはじめて訪れたとき、いきなり、この巨大な仏像に出逢い、その力に打たれた衝撃は忘れられない。
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◆◇参拝日時◇◆
平成21年 7月28日
◆◇感想◇◆
岡寺は 厄年にお参りさせてもらったりしているので
新鮮味に欠けるといえば そうなんですが
今日は 岡寺の奥の院のお参りは 初めて
奥の院に行く途中に 滝もありました
石窟に入ろっかどうしよっか?と 足がすくみ、一瞬ためらいましたが
こっちのおいで~って 言ってくれてはるような気がしたので
ススス~っと 石窟の内部に入って どなたをお祀りされてるのかわからんかったのと
暗かったのもあって 光明真言をお唱えさせてもらいました。
でも この仏さんいったい誰なんですか???
気になる~っ!
内陣の上のほうに お不動さんと愛染さんいはってんねぇ
何回も行ってんのに 実は よく見てないンですわ 私・・・
お不動さんと 愛染さんの真ん中に 如意輪観音さんいはるし~
あれぇ~??? 高野山の大師教会の空海さんとおんなじ配置やね
それに 内々陣に入ったのも初めて
内々陣には 花山法皇の手形ってのもあるんやけど・・・
そんなんに触っていいんですか?~いいみたい
まさか こんなとこに 役行者さんがいはるとは~~!!
奈良の山には 役行者さん縁のとこ いっぱいなんやろうなぁ
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◆◇参考書◇◆
*西国三十三所結縁御開帳公式ガイドブック (総合編纂第二出版部ピース)
*はじめての西国三十三所巡り (NHK趣味悠々)
*白洲正子さんの西国巡礼
*瀬戸内寂聴さんの寂聴巡礼 (集英社文庫)
*高田好胤「観音経」法話
*続・高田好胤「観音経」法話 偈頌(げじゅ)の巻
*特別展 西国三十三所 観音霊場の祈りと美
*西国巡礼慈悲の道
◆◇参考サイト◇◆
*西国三十三所巡礼の旅
http://www.saikoku33.gr.jp/
*岡寺