はじめての西国三十三所巡り (NHK趣味悠々) という本によると・・・


 お参りのスタイルは、 白衣に笈摺を重ね、手甲・脚絆の白装束(死者の出で立ち)だそうです。 足元は昔は地下足袋をはきましたが、現代は自分の足に合ったウォーキングシューズがいいでしょう。自分らしいやり方で清らかな気持ちを表すようにしたいものです。とのこと。  



*菅笠(すげがさ)*

東北に「迷故三界城」
東南に「悟故十方空」
南西に「本来無東西」
西北に「何処有南北」
四句の行間:北か西に「同行二人」
その反対側:南か東に「ユ」(弥勒菩薩を表す梵字)
と書かれているそうです。


迷うがゆえに 三界は城なり
悟るがゆえに 十方は空なり
本来 東西なく
いずくんぞ 南北あり

この上記の「城」って、なんだか窮屈なところって感じですね。
私は 菅笠をかぶりませんでした。
かぶっているヒトは、見かけなかったような気がします。



* 白衣(びゃくえ) *

袖付きと袖なしがあるようで、袖なしを笈摺(おいずる):白装束の巡礼は昔、リュックのように「笈」というものを背負っていたそうで、その「笈」が白衣に摺れるので、その白衣を保護する為のもの「笈摺」と呼ばれている。: というそうです。

白衣の背中に 「南無阿弥陀仏」 「南無観世音菩薩」 と書い
ているものが多いようですね。

閻魔大王の誓願により 三十三ヶ寺の御宝印が押された笈摺を着ていたら、無条件に極楽へ導かれるようなので、極楽街道でのユニフォームになるようです。(西国三十三所勤行次第より)
  
私は、「南無観世音菩薩」と書かれた白衣を1番目にお参りさせていただいた粉河寺で購入しました。
(御詠歌入りのもの) 

するとね・・・

三十三ヶ所・番外札所以外に、善光寺・四天王寺・高野山奥の院の御詠歌も書かれてあるものでした。
それ以外に、元善光寺・北向観音堂・布引観音の御宝印に、花山天皇の御陵印も押してもらいました。

白衣を着てお参りすることはありませんでした。
死後のユニフォームの準備は早々に完了 白衣が黄衣にならないようにきちんと保管しなきゃっ。



* 金剛杖 *

普通の杖と違うところは、金剛杖の頭の部分には、いくつかの切り込みがあることだそうです。
今は、簡単に五つのノコギリ目を入れてるそうですが正式には削り込んで五輪塔の形となっており、大日如来のお姿なんだそうです。 道中で命終の時には、そのまま墓標となるんだそうです・・・

私は、吉野で購入した(おそらく修験道の行者さんがもつ)金剛杖をもっており、お参りのときは、車に入れておりますが、滅多に使うことはありません。 立派なものお持ちですね~ なんて言われることもしばしば。



* 輪袈裟 *

首からかける略式の袈裟で、仏教に帰依する意味で身につけるもので、札所でお参りするときには、必ず身につけたい。ただし、食事や、トイレに行くときは、外すのがマナーとのこと。

私は、ご縁のあるお寺さんの輪袈裟をもっておりますが、西国三十三所のは持っていません。
2巡目は、西国三十三ヶ所のどちらかのお寺さんで購入し、身につけてお参りさせていただこうと思います。(持っている輪袈裟をつけてもいいのかなぁ?)



* 数珠 *

勤行次第によると、左手にもちましょう。仏名や真言、念仏を唱えるときに数を読むために使います。
仏を念ずる時に用いる珠との意味から「念珠」(ねんじゅ)とも呼ばれるそうです。
基本的には、珠の数は百八個です。とのこと。


私は、何年か前に、某真言宗のお寺さんで、梅の木のお数珠を購入しました。
その後、中糸が緩んできたので、高野山のお数珠やさんで 白色から赤色に作り変えてもらいました。


失敗談なんですが・・・
いくら数えても私のお数珠は、108個よりも多いんです。
それで、尼僧さんに尋ねました。
108個よりも多いんですが、これでいいんですか? と・・・
それでいいんですよ。と 教えてもらいました。

主球より小さい四つの珠「四天珠(してんだま)」を108個に数えないんです。
一番大きな親玉から7個目の次と21個目の次に入っていて、数を読むときの印しになるようなんです。



* 頭陀袋 *

参拝に必要な小物を入れるためのバッグ。お経本・納経帳・ろうそく・線香・小銭入れなどをひとまとめにしておくと便利とのこと。

白色が普通なんでしょうが・・・
私は、高野山で とってもかわいいカラフルな頭陀袋を購入しました。
お気に入り。



* 納経帳 *

各札所でお参りをした証しとして、納経所で寺名、御本尊命などの墨書と朱印をいただくとのこと。

御宝印中央には、三十三の観音さまのお姿を現します。各札所の観音さまを顕す梵字を表しています。
文字は、中央に観音さまをお祀りしたお堂の名前(大悲殿というのが多いようです。)、右上に、「奉拝」、左下に、寺号 と書かれているようです。

縁あって何度も同じお寺に参詣することがあり、既に納経帳に御宝印をいただいている方も、重ねて頂戴してもいいようですヨ。


私の納経帳は、水彩画・御詠歌入りのものにしました。
他にも、総持寺で購入した、千ヶ寺社の御宝印帳をもっています。
尋ねられることが、たびたびありました。
さんごうにしますか?ほうはいにしますか? と・・・
わからなかったので、お任せします。と答えました。

あるとき、さんごうって何ですか?と尋ねました。
朱印軸に 御宝印を押してもらうときに、右上に「奉拝」と書かずに、お寺さんの ●●山と山号を書いてもらうんだそうです。
私の千ヶ寺社の御宝印帳には、山号だったり、「奉拝」だったりします。
(山号だと・・・500円 「奉拝」だと・・・300円ということも教えてもらいました。)

おうちの仏間には、両親がお参りしたときの三十三所の掛け軸をかけています。

そうそう私は、おっちょこちょいなんです。33番札所 谷汲山・華厳寺に、御朱印帳をもっていくのを忘れてしまいました。
日帰りで取りに帰ることもできない時間に到着し、しかもこちらの秘仏公開期間は、とっても短くて。。。新しい納経帳を仕方なく買いました。 
秘仏公開期間中にお参りさせていただいたのですが、また改めてお参りさせていただき、この納経帳が完成しました。

私が亡くなったときに御棺に入れる納経帳は、閻魔大王にみせるパスポート。
これで、極楽浄土に旅立てます。 それまで、失くしませんように。。。
  


* お経本 *

西国三十三所勤行次第には、開経偈(かいきょうげ) 懺悔文(さんげもん) 般若心経 観音経 延命十句観音経 各所の御詠歌・御本尊・御真言 が載っています。

私は、某お寺さんでもらった、ちっちゃなコンパクトなものを携帯していましたが、31番札所 姨綺耶山(いきやさん)長命寺 にお参りのときにもっていくのを忘れてしまって、勤行次第を購入しました。 ご本尊さんや 御真言が書かれているので、とっても使い勝手がよかったです。

2巡目は、御詠歌もお唱えできますように。



* 納め札 *

西国三十三所の場合は、本堂または観音堂に納める。納め札には名前、住所、年齢、巡拝年月日などを書く。西国では、巡拝の回数に関係なく、納め札の色が普通とのことです。

私は、この納め札をしませんでした。したほうがいいんでしょうね。



* その他 *

40袋つきのB5サイズのファイルを準備し、そこに各札所でいただいた 西国巡礼慈悲の道 入場券 謂れ書などをはさみました。

御影帳(おかげちょうと読まないでくださいね。みえいちょう)を、33番札所 谷汲山・華厳寺の参道のお店で購入し、各札所のカラーのお姿と、御宝印をしていただいたときにくださる結縁開帳記念梵字本尊を入れていきました。