イレウスとは英語だ。

日本語で腸閉塞。

その症状には種類があり、ただ腸がねじれるだけではない。

詳細は後掲する。


救急車で運ばれたのは外科病院ではなく不運にも内科だった。

激痛の真っ最中。
お腹の痛みは治らない。
そんななかCTを撮りに3階まで上がらされるという過酷な状況下。
一体なんの罰ゲームなんだと思ったことだろう。

CTを撮る。
痛くて動く。
CTを撮り直す。
痛くて動く。
CTをもう一度撮り直し
3度目で成功。

しかし原因はわからない。

次のメニューは造影CTだ。

造影剤を注入しCTを撮る。

「腸がねじれているかもしれない」

本日2度目の救急車の搭乗でようやく大きな総合病院へ。

「執刀医です。痛いですよねー。この前同じような症状の患者さん診ましたよ。いっそ殺してくれ!って叫んでいましたから、相当痛いんですよこれは」

水色のカーテンをシャーッと開け
ぬっと入ってきたのは
乾電池のような男の先生だった。

さぁ早いとこ治してあげてくれ!
心の声がさっきから何度もそう叫んでる。

主治医は乾電池。
液漏れなんかしないでおくれよ。
手術開始は20時。

いよいよ乾電池先生の腕の見せどころだ。