夫の口から聞かされた不倫に至った原因とも言えるものには
耳を疑うものもありました。

『俺からの電話にお前は出なかった。』

え…
…そんなこと?

それって
なんなのでしょう…


確かに私は電話に気がつかなくて直ぐに出なかったことはあります。

掛け直ししたとしても大分時間が経過してからだったこともあります。

『携帯電話を持つ意味がない』
『解約しろ』
『無駄だ』
とよく言われていました。

その度に私は
『出られない場合もある』
といくら説明してもそれは無駄なことでした。

私は携帯に固執していなかったので
常に携帯電話に気を取られている状態では無かったためです。

それは現在でも同じです。
ですので今は
ポケットに入れて身につけ着信があるときはなるべく直ぐに出られるようにしていますが、
それでも机の上に置いてしまった時など
気がつかないケースも多々💦


不倫した理由のひとつが
電話に出なかったから…

始めそれを聞いた時には呆れたのですが

裏を返せば
『自分のことを一番に考えて欲しかった』
と言う意味だったのだと理解したのは
私が夫の心にきちんと向き合うようになった最近のことです。

多分、電話に出なかったから、とそう言った本人自身も
当初自分が感じていた心の内の本当の意味は
解っていなかったのではないかと思います。


電話…。

そんな
バカみたいな理由で。

けれどそれがオトコと女の原点であるかのような重要な問題だった訳です。

高齢出産して体にムチ打ちながら
子育てに追われていた私。
決して夫をないがしろにして来たわけではないけれど
とにかく子どもを育て上げることが一番大切だと思ってやって来た。
助けがないと生きていかれない命なのだから
夫も同じ気持ちであると思っていた。

そこが盲点だった。



夫が始めてしまった不倫の理由は
私に話さないだけで他にもあると思います。

30代の若い体。
綺麗な容姿。
好みの顔。
好きなショートヘア。
お店ですからセクシーな衣装等にも惹かれたのかもしれません。


(ああ。
こう並べて書いていると
苦しくなってきてしまいました😢)

だけど多分そう。

自分を一番に扱って貰える。
どんなときでも肯定して貰える。
体だけでなく心の安定も貰えていたのだと思う。


『昔のお前が一番好きだった』
(若くて自慢の容姿で煩いことを言わない若い頃の私)

『家の中が好きなお前とアクティブな俺とは性格が違った』
(子育てを放棄してきた夫の醜い言い分です)

『俺は変わらない。お前も自分の好きなことをして楽しめば良いじゃないか』
(オトコを作れと言う意味かと尋ねたら、そこは沈黙。私の浮気は嫌らしい。ホストにつぎ込むのも困るらしい。)


不倫が発覚した頃、夫から言われた言葉です。

他にもありましたが
いま思えば言葉の数々は
私に不倫がばれてパニックに陥った夫が、不倫の理由付けのために発した言葉なのではなかったのだろうかと。

勿論、そのときに言われた言葉は全部
今思い出しても猛烈に怒りが沸いてくる言葉に変わりはないのですが。