こんにちは、個別指導Wam香川鶴市校教室長の内海章雄です。

 

 

経済産業省は、学校教育現場でのデジタル人材育成支援を検討するとして、年3回の「デジタル関連部活支援の在り方に関する検討会」開催を予定していますが、その第1回目が明日10月5日に開催されるそうです。

日本が目指す未来社会「Society5.0」の原動力として期待されるのが、デジタル技術に精通した人材(デジタル人材)です。経済産業省は、未来のデジタル人材候補として期待される中学生・高校生等が活動するパソコン部、プログラミング部、ロボット部、AI部といったデジタル関連 の部活動(デジタル関連部活)を活性化・高度化させ、生徒一人一人のデジタルスキル等の向上を図るため、産業界を中心としたデジタル関連部活支援の在り方を検討。

 

経済産業省に10月に設置する「デジタル関連部活支援の在り方に関する検討会」において、教育界や産業界などの有識者、デジタル庁や総務省、文部科学省、文化庁など関係省庁の参加を得て議論を進め、年度内を目途に、支援に向けた提言を取りまとめる予定です。

 



この検討会の設置趣旨として、経済産業省のHPでは以下の事が記述されています。


“(略)IT業界を中心に産業界等で活躍しているデジタル人材の中には、学生時代にパソコン部等のデジタル関連部活に所属し、日々、デジタル技術への関心・能力等を磨いてきた人材がいますが、多くのデジタル関連部活においては、プログラミング等の学習・指導経験がない教師が顧問を務めるケースが多く、十分な指導・助言等が困難となることから、活動範囲は限定的となり、生徒たちはデジタルスキル等の向上を図ることが難しい状況にあります。
一方で、産業界には、将来を見据えた国・産業の競争力強化やCSR(社会的責任)活動等の一環として、中学・高校学校等のデジタル関連部活を支援したいという意向があり、教育委員会や学校と産業界を繋ぐ仕組みを作ってほしいといった産業界の声も踏まえ、経済産業省に設置する「デジタル関連部活支援の在り方に関する検討会」において議論し、実現に向けた提言を発信することを目指します。”

プログラミングなどの授業ではなく、「部活」支援ということですが指導経験のない教員が顧問を務めるよりも活動内容の活性化、スキルの向上の他にも、教員の負担軽減といったメリットが考えられますね。

産業界にとってはどうでしょうか。

 

「Society5.0」の実現によって、今後のビジネスシーンがどのように変化するのかについては、以前からいくつかのポイントが指摘されていますが、一番のポイントは「人が介在しない」ビジネス・サービスへの転換ということになるでしょう。ほとんどの処理をコンピュータやAIが裏側で担うことになるため、例えば飲食店であっても予約からオーダー、調理、配膳などがすべて無人で支払いはキャッシュレス決済、従業員はそれらの管理をタブレットで行うだけなどがイメージできます。回転寿司など好きな方が多いと思いますが、システム的に言えばほぼ当てはまるのではないでしょうか。

 

 

つまりこれからのビジネス・サービスは顧客との間に人がほとんど介在しない、シンプルでスピーディー、かつダイレクトなものへと一層変化を遂げていくため、必要となるのはサービスを提供する人間ではなく、サービスそのもののシステムを構築したり管理・メンテナンスをおこなう人材だということ。

 

ある試算では、2030年にはAIやクラウドを使いこなせる先端IT人材が最大で50万人も不足するとされているそうですが、オンラインやクラウドの活用で在宅ワークが主流になれば、優秀な人材をわざわざ少子化の進む日本国内のみに求める必要もなくなります。

ただ、部活支援は企業にとってどんなメリットがあるのかを考えた時、私見ですがやはり「人件費もふまえ、国内の優秀な人材を早めに育成・確保しておきたい」というのが本音ではないかと思います。

 

 

これにより、たとえば推薦入試などにおいても、単に総合的な評定の高い生徒と比較して、デジタル関連活動の実績や資格取得などがより評価されるようになるかもしれませんね。そうなると、数年後にはバスケ部やサッカー部などの運動部よりも、デジタル関連部活に所属する生徒の比率が高くなっているかもしれません。
 

今時代が求めている人材は、AIやクラウドを使いこなせる先端IT人材なのは疑いようのない事実です。ただ私としては、いかにデジタル時代とはいえサービスを受ける側は血が通い、感情を持った人ですから、デジタルに興味がある子どもたちにこそ、アナログで人間的な世界にたくさん触れる機会をもっていてほしいと考えています。

 

どんな仕事でも「誰かを笑顔にするために」。

効率化は大切な要素なのですが、成功と失敗の経験や少しのムダとか遊び心なども、日々の学習やコミュニケーションの中で学び、それが将来、彼らの大切な引き出しとなってほしいと思います。

 

 

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