ハリー・ポッター・アンド・ザ・フォービドゥン・ジャーニー 感想 | パコのテーマパーク分析

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長年世界最高ライドと言われていたスパイダーマンに引導を渡したアトラクション「ハリー・ポッター・アンド・ザ・フォービドゥン・ジャーニー」。
これも今更ですが感想を。

エリアの完成度、アトラクション建物の外観、キューライン、ライドの動きの斬新さ、映像部分の浮遊感、セットのディティール、作品自体の魅力。
すべてが最高です。
ハリー・ポッターの作品をギュッと詰め込んだ、ファンにはたまらないアトラクションと言えるでしょう。


オープンして半年以上経ってからの記事ということもあるので、ネタばれも含んだ上で、わりと細かい部分も記載してみます。

Paco's Review

世界観(作品の再現度)…★★★★★
ストーリー…★★★★
絶叫度…★★★★★
爽快感…★★★★



<キューライン>
作品ファンにはたまらない、ホグワーツ内のキューライン。
まさに映画の世界そのもの。アトラクションはキューラインから始まっているのです。
TDRと比べるとあまりキューラインが凝っていない印象のUSJですが、このアトラクションに関しては別格。
私はエクスプレスパスを使ってしまったのでゆっくり見ることはできませんでしたが、ライドとは別にウォークスルーで楽しむことができました。ゆっくりお城を楽しみたい方にはおすすめです。




<アトラクションストーリー>
ゲストは、ハーマイオニーの魔法がかけられた空飛ぶ椅子に乗り、ハリーたちのクィディッチの試合を見に行きます。ところがその途中様々なトラブルが待ち受けていて…。
シンプルなストーリーなので映画を知らなくても問題なく楽しめるでしょう。が、元ネタを知っていると、より楽しめるのは間違いなし。
クィディッチ→賢者の石ほか
暴れ柳、巨大蜘蛛→秘密の部屋ほか
ディメンター→アズカバンの囚人ほか
ドラゴン、闇の印→炎のゴブレットほか
骨になったバジリスク(秘密の部屋)→死の秘宝パート2
などなど。
ちなみにハーマイオニーが蜘蛛を倒した呪文は「アラーニア・エグズメイ」です(秘密の部屋より)。




<ライドの仕組み>
ロボコースターと呼ばれるライド(アームに座席が取り付けられ、様々な動きをする)に乗り、映像やセット、アニマトロニクスの設置された空間を移動していきます。
映像を見ていたかと思えば、本物のセットが現れ、また突如映像の中に引き込まれる。基本的にはこの繰り返しです。
スパイダーマンと大きく異なるのは、映像自体がライドの動きに合わせて移動していること。乗っているとそれを感じることはほぼありませんが、この仕組みのおかげで映像とセットの間を違和感無く移動することが可能となっています。
詳しくは「フォービドゥンジャーニ― 仕組み」とかで検索すれば出てくるかと。
ライドは4人乗りです。ライドとライドの間隔は非常に近く、ベルトコンベアに従って次々に乗車していくタイプなので(TDLのホーンテッドマンションのイメージ)、回転率は良いと思います。
にもかかわらず、隣のライドが目に入ることはほとんどなく、映像やセットへの引き込まれ感はかなりのもの。スパイダーマンもそうですが、ライドの向きや映像の使い方など、かなり計算されて作られていることがうかがえます。

<映像部>
バック・トゥ・ザ・フューチャーやソアリン(DCA)のような球体スクリーンの中、空を飛んでいる感覚が味わえます。4K映像の凄さというのはそれほど感じませんでしたが、確かに映像は鮮明でした。(これに乗ってしまうとBTTFの映像の粗さが際立ってしまう…汗)
半球体スクリーン上を足がぶらぶら状態で動くため、映像につつみこまれている感はかなりのもの。低空飛行するシーンなんかは、今にも地面に足がつきそうです。特にクィディッチのシーンは圧巻。他のシミュレーションライドとは別格の迫力です。
ただし人によっては結構酔ってしまうようなので、要注意。

<セット・アニマトロニクス>
映画を知っていると、ひとつひとつの造形が忠実に作られていて感動します。
特に暴れ柳はよく再現されているなぁと。ライドの動きも面白いです。
全体的に映像系のアトラクションが多いUSJの中で、これだけセットやアニマトロニクスの比重が大きいアトラクションは貴重。
一方で一部明らかに作りものと分かるディメンターがいるのがちょっと残念。
セット部は意外と古典的な雰囲気です。

<映像・セット・ライドの連動性>
スパイダーマンに比べると、それぞれが独立している印象。
映像部は映像のみ、セット部はセットのみ。
そういう意味では、映像の中にセットが溶け込み、ライドの動きも絶妙に連動しているスパイダーマンとはちょっと印象が違います。
映像部は非常に楽しいんですが、セットから映像に切り替わった瞬間に明らかに映像だなと感じてしまいます。その点ではスパイダーマンに軍配をあげましょう。

<絶叫度>
人によって感じ方は違うとは思いますが、シミュレーションライド(スターツアーズやスパイダーマン、バック・トゥ・ザ・フューチャー等)が乗れる方なら大丈夫でしょう。
映像酔いしやすい方は注意が必要です。
ライドの動きはなかなか凄いですが、スピードや激しい動き、落下等はありません。ただしポケットは空っぽにしておきましょう。
高さもそれほどありませんが、一応足ぶらぶらで宙に浮いた状態なので、高所恐怖症の方はひょっとすると怖いと感じるかもしれません。
またディメンターや蜘蛛などが出てくるので、小さな子にはやや怖いかもしれません。(映画が見られれば大丈夫でしょう。)



<全体的な感想>
最高のアトラクションです。
ロボコースターという革新的な技術とハリー・ポッターという傑作を組み合わせたことで、最高のアトラクションとなっています。
特許の関係で難しいのでしょうが、ディズニーでアラジンなんかと組み合わせると面白いアトラクションが作れるかも。

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