昭和の悪役1,江幡高志さん | 昭和を懐古する部屋(パニック障害と共に歩むじじぃの話)

今や絶滅危惧種となりましたが,昭和のテレビにおいて時代劇は一大勢力でした.その時代劇が成功するか否かは,もちろん主役の人気とキャラクター次第なのですが,いかに魅力的な悪役を配することができるか,これも重要です.これから,そんな昭和の悪役を,主に必殺シリーズを中心に懐古しようと思います.ただ,一口に悪役と言っても千差万別で,シリーズを通して主役と対峙する準主役級の悪役もいれば,一話ごとに出演する脇役的な悪役もありで,まずは後者に属する名脇役を懐古します.

 

一話毎の脇役といってもこれまた多士済々,悪徳代官に悪徳豪商,賄賂と女を要求する腐れ同心に岡っ引き等々ですが,今回は時代劇悪役の第一人者,江幡高志さんです.

この方→

まぁこの人は,ありとあらゆる時代劇で無限に出演している,といった印象があります.いかにも小者感たっぷりの顔立ち(ご本人とファンの方,すみません)とセリフ回し,悪徳岡っ引きの役でこの人の右に出る人はいないでしょう.普通,悪役の名優といえども,たまーには善玉役を演じる人が多いのですが,江幡さんがそんな役を演じているところを見たことがないです.まさに悪役一筋,一点のブレもない役者さんと言って良いでしょう(Wikipediaによると,気のいい善人役を演じることもあった,とある.顔立ちからはそんな気もするけど記憶にないなぁ).

 

しかし,これもお顔立ちのせいか,極悪非道の岡っ引きではなく,心の底からは憎むことのできない,時には間の抜けたいわゆる小悪党的な岡っ引きを得意にされていました.必殺シリーズで懐古すると,シリーズ第2弾,必殺仕置人の第4話「人間のクズやお払い(しかし,スゲー題名)」での留造役を挙げたいと思います(理由は後述).悪の主役は黒沢年男演じる聖天の政五郎で,その子分に五味龍太郎さんの武助と内田勝正さんの猪太郎が,さらにその手下として山本一郎さんの茶吉と我らが江幡さんの留造が脇を固めています.悪役の子分達も非常に充実していますねぇ.政五郎は敵対する親分たちを殺しまくって下剋上を目論むのですが,最後は豪華メンバーの子分達に下剋上されて半殺しの目に遭わされるのです(そして鉄に殺される).

 

当然のことながら,江幡さん演じる留造が政五郎と直接対決するのではなく,武助と猪太郎のお膳立てをするためにずるく立ち回る役どころ.まさに江幡さんのはまり役,こーゆーので江幡さん以上にはまる役者はおられないでしょう.あと,大岡越前と水戸黄門にも出まくっていましたね.あー,また見たい.

 

ところで,なぜ必殺仕置人の第4話「人間のクズやお払い」で懐古したか,それは,江幡さんと双璧をなすような小悪党,山本一郎さんが出演しているからです.次回の悪役は,この山本一郎さんです.

 

追記)昭和おやじは,岡っ引きの手下が目明かしだと思っていたのですが,岡っ引きの手下は下っ引きだそうです.岡っ引きとは蔑称で,公式には,江戸で御用聞き,関東で目明かし,関西で手先と呼ばれているそうな.Wikipediaって便利ね.