16時まで寝ていた。

土曜日も午前中は勤めている私なので、まる一日が自由な日曜日はけっこう貴重だ。

そしてそれを3分の2眠る。

私は時間というものを何だと思っているのだろうかと疑問に思う。

しかし眠ることは好きで、というか起きていても「何もしない」をすることが好きなのでもうしょうがないのだった。

北海道のおばあちゃんからメールがきていて、飛びおきて服を着て外に出る。

晴れた日曜日。まだ陽は上の方にあって、そうかもう春も近いんだと少し気持ちが動きはじめる。

しかし身体の方が燃料なかったので(水しか飲んでなかった)小さなショッピングモールのある公園までたどり着いたところで喫茶店に入り、メニューを見る。

栄養を欲しているのに、ガス欠の状態で運動したせいで吐き気もあって、指先が指し示したものはレモネードだった。

そしてそれを10秒で飲み干す。

アラビアのロレンスだ。ってなった。

あの古い名作映画を観たときは、いつかそのシーンごっこやりたいと思っていたけど、実際喫茶店とか入ってコーヒー以外を注文したくなることがなくてもう忘れたころに無意識にやっててちょっと面白かった。

アメリカみたいにレモネードスタンドがそこら中にあったら(行ったことないけどイメージ)毎日飲むと思うんだけどな。

そしておばあちゃんにメール送った。

おばあちゃんが元気で嬉しい。

私は元気でありたいけど、16時間寝るのはもう元気ではないよなって思う。でも起きてるときは書くようにしてる。

インプットっていうものは必要だろうか?

昨日は前勤めていた会社の方が、誕生日を祝う電話をくれてめっちゃ色々話した。お遍路回ったとか、金比羅山の階段は785段。松尾寺さんには鰐が祀られている。メタ社の株価は500ドル。パラベルスボッセ。

きっと、生きるってことはもっと肉体的なことなんだと思った。

ストレイシープとボンドガール。

彼女は夜の海に、服を脱ぎすてて飛びこんだ。迷いなく、月光にきらきらと輝いていた。

あのときも、私は砂浜で立ったまま、ただその姿を見ていたのだった。

内面の海を迷い惑う、選択をせぬ有機物。

動かぬものは生ごみだと思われて、運ばれて燃やされてしまっても文句は言えないな。

せめて迷いながら、肉体をもっていこうと思った。