ひとつのちいさな粒子がながれゆく。

とおいきおくをよびさまし

ふるりとゆれる。

ゆれたひょうしにとなりをながれる粒子とふれて

ちりり、ころころ。

くすぐったさにわらいあう。

ほっとあかりがともるように、

内側からかんじるぬくもりにやすらいで

ふたたびながれゆく。

となりあい、はなれては

めぐるときのなか。