Die deutschen Kaiserinnen

 

 

ドイツの歴史は変わっている。

ヨーロッパの中心に位置していて、重要な国でありながら、

小さな国々が集まり、

なかなか1つに統一できなかった。

 

1871年、普仏戦争でビスマルク率いるプロイセンがフランスのナポレオン3世を倒し、プロイセン主導のもと、やっとドイツが統一を果たした。

しかし1918年、第一次世界大戦の敗戦と共に、皇帝は退位し、共和国となった。

さらに第二次世界大戦の終戦時に、連合軍によりプロイセンと言う名前は綺麗に消された。

バイエルン、ザクセンなどと言う名はいまだに残っているが、、、

 

日本の300年続いた徳川幕府とは違って、たった47年しか続かなかった。

したがって、この47年の間に皇帝は3人、その内、2代目は即位後3ヶ月で喉頭癌で亡くなり、

1888年はドイツでは " 三皇帝時代 " と呼ばれている。

 

この本はその3人の皇帝妃について、

当時の日記や書簡を参照しながら書かれている。

 

初代ドイツ皇帝ヴィルヘルム1世の妃、アウグスタ・マリー・ルイーゼ・カタリーナ

ワイマールの出身で、当時のワイマールにはゲーテがいて、シラーがいて

とても文化的に進んで、リベラルな雰囲気だったらしい。

それがカチカチのプロイセンに嫁ぎ、夫との仲もよくなく、苦労したらしい。

 

2代目ドイツ皇帝フリードリヒ3世の妃、ヴィクトリア・アデライーデ・マリー・ルイーザ

イギリスのヴィクトリア女王の長女。

夫婦仲は良かったが、できの悪い子供たちの育児に大変だったよう。

母、ヴィクトリア女王とは4千通もの手紙を交換していた。

3代目ドイツ皇帝ヴルヘルム2世は母親のヴィッキーにとってはできの悪い息子だったが、

祖母、ヴィクトリア女王にとっては可愛い孫だったようだ。

 

3代目そして最後のドイツ皇帝ヴィルヘルム2世の妃、アウグスタ・フリーデリケ・ルイーゼ・フェオドラ・イェーニ

彼女の家柄はプロイセン王国に相応しくなかったが、若くして皇帝妃となり

各国の王族や外交官を招いての晩餐会や、夫に従っての外国訪問を楽しんでいたようだ。

しかし敗戦後、オランダに亡命し、そこでの生活に絶望し、すぐに亡くなっている。

 

皇帝妃であっても、嫁姑問題、子供の子育て、日々の暮らしに悩み、

それを手紙で訴え、

私たちの家族の問題と、なんら変わりないようで、共感がもてた。

 

でも、読み終えるまで、時間がかかった。

やはり、ミステリーとは違う!