Carsten Germis
Sayonara Bulle
作者である Carsten Germis は フランクフルターアルゲマイネの新聞記者として5年間、日本に滞在した。その際、彼の書いた記事をめぐり、日本の外務省がドイツ本社の編集局に抗議をしたと言う経緯がある。
題名のSayonara はもちろん日本語 さよならで Bulle は日本語で デカ、刑事 である。
ドイツ、ハノーファー近郊パインの刑事ベルニーはドイツでも一匹狼のはみ出し刑事として上司から煙ったがれていたが、厄介払いと言うことで日本警察との交換プログラムで麹町署で働くことになった。
着任早々、アパートの一室で老女の死体が発見される。
ベルニーは早速、同僚刑事に同行し、その死が自然死ではなく、殺人ではないかと疑問を持ち、一人で調べ始める。
その老女は第二次世界大戦の時代、慰安婦として従軍させられ、今は売春婦として働く女性の手助けをしていた。
その売春を仕切っているヤクザの親分の父親が大戦中、慰安婦に関係した軍人であることを突き止める。
日本について、いろんなことを良く勉強している。
援助交際など、あるある、、、と納得してしまう。
しかし読んでいる内に違和感を感じる。
すべて一人称で書かれ、ベルニーさんの主観でしか語られていない。
こんな小説は初めてだ。
現在はともかくとして、昔、ヤクザは必要悪として世間に認められていた時代はあった。
もちろん警察も彼らとの癒着はあったかもしれない。
組織の運営上、致し方ない、、、、と言う事情なら Klaus-Peter Wolf の Ostrfiresen WUT
のテーマとなんら変わりない。
正直、日本人として読むに耐えられず、何度も読むのを放り出したいと思った。
