ちょっと前ですが、映画『おくりびと』がテレビで放送
されていました。
観る気はなかったのですが、チャンネルを回してい

ると偶然ワンシーンだけ観てしまいました。


主人公が鍋料理に供される鶏の肉だの頭だのを見

て気持ち悪くなって吐いてしまい、その後妻にむしゃ

ぶりつくという場面。


よりによって、こんなシーンを観てしまうとはなぁ。


普通の人は辛いとき、悲しいとき、誰かに甘えたくな

れば、このように甘えることができます。
しかしモテない男には、それは許されません。
我々は、どんなに悲しくても、どんなに辛くても、じっと
一人で耐えなくてはなりません。


自然界というのは、なかなか気が利いてます。
攻撃能力を持たない弱い生き物には、代わりに強い

防御力を与えるものです。
たとえば、カメ。とっても丈夫な甲羅で身を守ります。


モテない男というのは、とても弱い存在です。しかし

一人で耐えなくてはならないのです。


では、この矛盾をどうするか?

そう、自然界のルール通りのことが起きるのです。
モテない男は心に強固な防壁を拵えるのです。


安直な期待はしないし、やすやすと他者の侵入を許

すことはしないのです。
これによって、モテない男はあまり傷つかなくて済む

のです。


しかしです。
これは要するに他者を拒むことに他なりません。
このような姿勢はちゃんと他者に伝わってしまうもの

です。

さらに、親身に助けてくれる人であっても、この防御

壁は跳ね返してしまうでしょう。
なんせ、入り口などない壁ですから。


よって、モテない男は自らを守る為に、モテない男か

ら抜け出せないという悪循環に陥るのです。

だから、モテない男は、いつまで経ってもモテないまま。

それには、こんな理由もあるように思います。