二人の男女が無人島に流れ着いて、子供をもうけたとします。
そして、子供が物心付く前に、その二人は死んでしまったと
します。
ところが、残された子供は恐るべきサバイバル能力を持って
いて、木の実を取り、獣や魚を獲ることを覚え、耕作すらも
身につけて、その後たった一人で誰一人に合うこともなく暮
らして、天寿を全うしたとします。
とても極端なたとえ話です。
現実的ではありませんが・・・・・
さて、この子は存在したといえるのでしょうか?
この子の人生は価値があったと言えるのでしょうか?
私は東京に住んでいます。
でも、この子と私の違いがあると言えるのかというと、なん
だか、あまりないような気がするのです。
私は無人島に住んでいるのと、何等変わりがないという気が
してならないのです。
なぜなら、本日只今、女性にとって、私は存在していないの
と同じだからです。
現実的には、勤め先にいけば、面白いことを言って笑わせる
こともあるし、もし女性と二人で出掛けることがあったとし
ても、相手にとって楽しい時間を過ごしてもらうことは十分
に可能でしょう。
そうであっても、私は離れ小島で一人で住んでいるようなも
のだと思わざるを得ないのです。
つまり、私はモテない男だから・・・・・・
私の胸の中は、ほとんど空っぽです。
いろんなもので埋めようとしました。
映画をたくさん観て、美しい花を眺め、素晴らしい芸術に触れ
ました。
順調に空虚は埋まっていくかにみえました。
しかしです。
外出先でレストランに入り、美味しい料理を食べたとき、私の
目の前の席に誰も座っていない現実が、あまりにも悲しくて。
それで、いろんなことを考えました。
いろいろと本も読んでみました。
ああだの、こうだの浮かぶのです。
でも、ちっともまとまらないのです。
昼なお暗い鬱蒼とした森に紛れ込んでしまったかのようです。
そんなわけで、恋愛に縁がないのに、恋愛について何か書いて
みようと思ったのです。
かなり馬鹿げているのはわかっているのです。
それでもあえて、やってみようと思うのです。
そうは言っても、恋愛論を書こうというのではないのです。
殊更モテない男の悲痛な叫びを書こうというのでもないのです。
思ったこと、考えたことを整理してみたいのです。
それでどうなるってわけでもないのですけど・・・・・・・・・
